時間がない日はとり肉を焼くだけ、薄切り肉を炒めるだけ、魚をグリルするだけ…というような、簡単な調理に頼りがち。それだけでも十分な夕食おかずですが、たまにはいつもと少し違った見た目にしたいな、と思うこともありますよね。そこで今回はフライパンで焼くだけのおかずを豪華にみせるコツをお伝えします!調理法だけでなく、盛りつけ方も参考にしてみてくださいね。
やわらかとりむね照り焼き
【材料・2人分】
とりむね肉…大1枚(約300g)、ピーマン…3個、長ねぎ…1本、たれ(しょうゆ…大さじ1と1/2、砂糖・みりん…各大さじ1)、酒、小麦粉、ごま油、塩、サラダ油
【作り方】
1.ピーマンは縦半分に切って横6〜7mm幅に切る。ねぎは3〜4cm長さに切る。とり肉は皮目に5〜6カ所、フォークを刺して穴をあけ、バットに入れて酒大さじ1をふり、両面にしっかりなじませてから、小麦粉を薄くまぶす。
2.フライパンにごま油小さじ1を熱し、ねぎ、ピーマンを分けて入れる。ねぎは途中上下を返しながら表面を焼きつけ、ピーマンは塩少々をふって炒め、ともに取り出す。
3.続けて同じフライパンにサラダ油大さじ1を足して熱し、とり肉を皮目を下にして入れ、こんがり色づくまで3〜4分焼く。上下を返してふたをし、弱めの中火でさらに3〜4分焼く。
4.フライパンに出た脂をペーパータオルでふき取り、たれを加えて手早くからめ、火を止める。ふたをして2〜3分おいて余熱で火を通し、取り出して食べやすい大ききに切る。
5.4を皿に盛り、2を添える。
(1人分483kcal、塩分2.1g レシピ考案/藤井恵 栄養計算/スタジオ食)
とりの1枚肉を豪快に焼き上げると、それだけで見栄えのする一皿に。肉をカットする工程も省けるので、包丁やまな板も汚れません。とりむね肉を使う場合は、小麦粉でコーティングしてから焼くとしっとりとした食感に。つけ合わせの野菜も、同じフライパンを使って焼くだけでOKです。
フライパンで焼くだけの時短おかずは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
とり手羽のマスタードグリル
骨つき肉はグリルするだけで、旨みがじゅわ~とあふれる絶品おかずになります。手羽中をオリーブ油で両面焼いたら、かぼちゃとピーマンをのせて弱火で蒸し焼きにし、合わせ調味料(粒マスタード・はちみつ・しょうゆ)をからめればあっという間にできあがり!
※はちみつが入っているので、1歳未満のお子さんには食べさせないでください。
フライパンサムギョプサル
特別な日に作るイメージの焼き肉ですが、肉を焼くだけの簡単調理なので普段使いにも◎。サムギョプサルにすれば野菜もたっぷり食べられますよ。下味(おろしにんにく・ごま油・塩)をもみ込んだ豚肩ロース焼肉用肉を野菜と一緒にフライパンで焼いて熱々を食卓へ。レモン塩だれ(赤とうがらしの小口切り・レモン汁・塩)やコチュマヨだれ(マヨネーズ・コチュジャン・しょうゆ)につけて、サニーレタスで巻きながらどうぞ!
サーモンとかぶのグリル
鮭は、さっと焼くだけでジューシーに仕上がるかぶとともにオリーブ油+にんにくで両面こんがりと焼きましょう。マスタードソース(マヨネーズ・粒マスタード・しょうゆ・塩・こしょう)もフライパンでさっと煮て全体にかけて。かぶの葉も一緒に入れると彩りがアップしますよ。
マヨしょうが焼き
フライパンの上で豚肉にマヨしょうがだれ(おろししょうが・おろしにんにく・マヨネーズ・しょうゆ・みりん・酒・砂糖)をからめて、汁けが飛ぶまで強火でざっと炒めればできあがり。肉だけの炒めものは単体で皿に盛るよりも、せん切りキャベツの上にどーんと盛った方が断然おいしそうにみえますよ!
おいしそうな食卓を演出してくれる5品。メインのおかずがフライパン1つで済めば、後片づけもラクチンです。
文=齋藤久美子(栄養士)