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地震が発生したときは、「レスキュー3原則」を実践して!

  • 2022年8月28日
  • レタスクラブニュース




いつ降りかかってくるか分からない、自然災害や人災、事故などの被害。そんな「もしも」のときに備えておくべき対処法を教えてくれるのが、消防レスキュー隊員のタイチョーさんです。

数々のレスキュー現場で救助してきたレスキュー隊員だからこそ知っている、「災害対応のプロ」ならではの知識やテクニック。そのどれもが、子どもやおばあちゃんなど力が弱い人でも実践できるものばかり!

自分や大切な人の命を守る知識やテクニックを身につけて、不測の事態が起こったときも冷静に対処できるように、ぜひ親子・家族・友人同士みんなで防災意識を高めて備えていきましょう。

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地震が発生したときは、「打たない」「切らない」「挟まれない」

■地震の対処:「レスキュー3原則」を実践する
油断せずに行動する!

地震発生後は次のレスキュー3原則を守って行動することが大切です。

1 「打たない」は、落下物や机の角などに頭を打たないということ。揺れを感じたら頭をまずは保護しましょう。

2 「切らない」は、ガラスや鋭利なもので手や足を切らないようにすること。家の中でも靴を履きましょう。

3 「挟まれない」は、冷蔵庫や本棚などの重たいもので身動きが取れなくならないようにすること。すぐに安全区域に避難しましょう。



■★もしも重たいものに挟まれたら
重量物に長時間挟まれた場合は、体に負担がかかってしまい危険です。大声で助けを呼ぶのではなく、周囲の物を叩くなどして音を鳴らすことで、体力温存に努めながらSOSを送ることが大切です。

普段の備えとして、重たい家具は倒れてこないように壁や天井に固定し、寝室などを安全区域に設定しましょう。救急箱やSOS用の笛も常備しておくと安心です。

■NG行動
✕外へ飛び出る
地震発生直後、パニックになって屋外へ飛び出ると外壁や看板などの重くて鋭利なものの落下でケガをする危険があります。

✕裸足で動き回る
割れたガラスや飛散物によって足をケガする危険があります。避難できなくなる恐れがあるので、屋内でも靴を履きましょう。

✕扉や鍵を閉める
トイレやお風呂場などに避難し、扉や鍵を閉めてしまうと閉じ込められる危険があります。揺れを感じたら扉は開けましょう。

✕ブレーカーを落とさず避難
家を離れるときはブレーカーの電源を落として避難しましょう。火災になるのを防ぎます。

助かる命を助けるために
・感震ブレーカーを設置して、地震後の火災発生を防ぐ

津波が起きたときは、「遠く」に避難よりも「高く」に避難しよう

■地震の対処:「高くて頑丈な場所」に避難する
「垂直避難」が大切!

津波は30cmを超えると人間の力では立っていられなくなり、命を奪う危険が高まります。(30cm以下でも避難が必要です)

地震が発生し、海や川の近くにいる場合はすぐに津波から避難しましょう。その際、遠くに避難しようとするのではなく、高台や津波避難場所として指定されている建物など、高いところに避難することが大切です。

避難場所が遠い場合には、5階以上の鉄筋コンクリート造の建物(ホテルなど)に垂直避難をしましょう。


■★津波の速さはどのくらい?
津波は海の水深が浅いほどスピードは遅くなりますが、それでも海岸付近では時速約40kmのスピードでやってきます。

オリンピックの陸上競技の短距離走選手と同じくらいの速度なため、津波を見てから逃げることはほぼ不可能です。



■NG行動
✕海や川の様子を見にいく
「まだ大丈夫」と過信して、「どうなっているか気になる」と、海や川の状況を確認しにいくと危険です。津波は川をさかのぼって襲ってくるため、決して近づいてはいけません。

✕車で遠くに避難する
地震発生直後、車で避難しようとすると交通事故や渋滞、混乱した車の列などに巻き込まれて速やかに避難できません。
消防や警察、自衛隊の車などの緊急車両が助けを求める人の現場へたどり着けなくなることからも、津波警報が出た際には徒歩で津波避難ビルや高台に避難しましょう。

助かる命を助けるために
・ハザードマップ、防災マップを確認し、地域の津波避難場所を知っておく

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「いざ、そのとき」のあらゆる災害から命を守るテクニック、ぜひ身につけましょう!

※本記事はタイチョー(著)、みぞぐちともや(イラスト)の書籍『消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典』から一部抜粋・編集しました

著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや

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