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注意された子どもが「わかってる」と答えたとき。次にかけてあげるべき言葉とは?/子どもに本当に伝わる言葉がけ

  • 2021年10月2日
  • レタスクラブニュース




子どもが話を全然聞いてくれない…。そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
教育関連の著書多数、「小川大介先生の子育てよろず相談室」でもおなじみ、過去6000回以上の相談を受けてきた教育家の小川大介さんは、実際に親御さんから「遊び優先で、宿題をなかなかやらない」「注意しても、右の耳から左の耳へ抜けていき、同じことを何度も言っても変わらない…」といった相談を非常によく受けているそうです。

小川先生によると、子どもへの言葉がけのポイントの9割は「子どもを観察すること」で、あと1割が「言い方を変えること」と語ります。
子どもとの関わり方を見直すことで言葉がけのポイントが見えてくる、小川大介著『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)から、「注意された子どもが『わかってる』と答えたとき。次にかけてあげるべき言葉とは?」をお送りします。

※本作品は小川大介著の書籍『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』から一部抜粋・編集しました

「聞こえてない」ときの決まり文句は「わかってる」

親の言葉が「聞こえてない」時の決まり文句が「わかってる」です。

大人から見ると「わかってる、って言ったのにやらない。うそをついた」という解釈になるのですが、この「わかってる」は自動反応なので、本当の意味の「わかってる」だとは思わないほうがいいでしょう。

私の息子が小学生だったころにもよくありました。妻が言ったことに対し「うん、わかったぁ」と、かわいい声でいい返事をするのですが、そのまま遊び続けている。
おかしいな? と思って私が横から口をはさむと、「えっ? 何だっけ」と聞き返すことが…。

「わかってる」と返事があったからといって子どもの心に届いたとは限らないのです。

ですから、子どもに何かを伝えたいときには、もう一言添えたいですね。
「じゃあ、いつから始める?」と、行動を意識させる問いかけをするのもいいですし、「念のため、今ママがなんて言ったのか教えてくれる?」と、理解の度合いを確認するのもいいでしょう。

「聞こえてなかった」ことがわかれば、もう一度伝えてあげればいいのです。

今見えている子どもの姿、聞こえた言葉から感じた第一印象が、必ずしも大人の捉えた通りとは限らないよな、と考えてひと息入れる。
そうするだけで、子どもの事情をだいぶ理解できるようになってきます。

もしわからなければ、子どもに聞いてしまって構いません。たとえば「なかなか始めない」なら、「始めたくないのか、始め方がわからないのか、始める時間になったことに気づいていないのか、3つのうちどれ?」と本人に聞いてみましょう。

この「聞かない」「聞けない」「聞こえてない」の3分類のどれに当てはまるかを捉える練習をしていけば、子どもの事情に寄り添うスキルはどんどん磨かれていきます。

著=小川大介/『子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ』(すばる舎)




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