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もし、家にも学校にもトイレがなかったら…?/数字でわかる! こどもSDGs

  • 2021年8月9日
  • レタスクラブニュース




貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、世界にはさまざまな問題があります。いま日本は世界から見ればとても平和な国で、普段の生活ではこれらの問題を感じることは少ないかもしれません。しかし、日本は海外から食料や石油などのエネルギー源をたくさん輸入しています。困っている国を助け、困っていたら助けてもらう―。その関係性が、10年、20年先の世界全体の未来につながります。自分にできることを知るために、まずは世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を知ることから始めてみませんか?



「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「 もし、家にも学校にもトイレがなかったら…?」のパートをお送りします。

※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました

家にトイレがなくて外で用を足す人は世界に何人いる?



写真に写っているのは、「トイレ」です。ここに用を足すと水に落ち、魚のエサになる仕組みです。問題は、この水を飲料水や体を洗うのにも使い、衛生的ではないことです。

■考えてみよう
・家にトイレがない生活を想像してみよう
・外で用を足すことは衛生的だろうか?

トイレがない学校へ行きたいと思う?

 いま、この記事を読んでいる人のなかで自分の家にトイレがない人はほとんどいないはずです。しかし、2017年時点で、約20億人(世界人口の26.5%)が衛生的なトイレを使えず、そのうちの約6億7300万人(同8.9%)が、いまだに屋外で排せつをしています。

 うんちには病気の原因になる細菌がたくさん含まれています。トイレがなければ、細菌が体内に入って下痢になる可能性が高くなります。世界にはトイレ以外の場所での排せつが原因で下痢になり、1日800人以上も命を落としています。世界の5歳未満のこどもの死因の8%が下痢なのです。

 もし学校にトイレがなくて外でうんちをしなければならないとしたら、学校に行きたいと思えるでしょうか。アフリカには、学校にトイレがなく、それが理由で学校をやめてしまう人もいます。

 もしかしたら、「立ちションならしたことあるよ!」という男の子もいるかもしれませんが、日本で屋外排せつをすれば軽犯罪法に違反することになるのでやめましょう。



■世界の人々が使うトイレの種類(2017年)



日本のトイレは、ほとんどが「安全に管理されたトイレ」ですが、「改善されていないトイレ」(上の写真)や屋外排せつをする人はいまだに多いのです。

著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)



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