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お家時間が増えたことでDVの相談件数が1.5倍に急増…!?/数字でわかる! こどもSDGs

  • 2021年8月6日
  • レタスクラブニュース




貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、世界にはさまざまな問題があります。いま日本は世界から見ればとても平和な国で、普段の生活ではこれらの問題を感じることは少ないかもしれません。しかし、日本は海外から食料や石油などのエネルギー源をたくさん輸入しています。困っている国を助け、困っていたら助けてもらう―。その関係性が、10年、20年先の世界全体の未来につながります。自分にできることを知るために、まずは世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を知ることから始めてみませんか?



「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「お家時間が増えたことでDVの相談件数が1.5倍に急増!」のパートをお送りします。

※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました



日本でもコロナ後にDVが増えてしまった

 2020年4月、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、世界的に増えるドメスティック・バイオレンス(DV)を警告する声明を発表しました。新型コロナの影響で家にいる時間が増え、家族の大切さを感じた人がいる一方で、DVに悩まされる人が急増したからです。

 以前から女性やこどもに対する暴力は大きな問題でしたが、新型コロナ以後、仕事を失ったり、不安やイライラが募った夫による妻やこどもに対するDVが世界中で増えてしまいました。多くの国で外出が禁止されたり、制限されたことによってDVを受ける人たちが逃げ場をなくしてしまったことも状況を悪化させた一因でした。

 日本も例外ではありません。内閣府男女共同参画局によると、2020年4月~2021年1月のDV相談件数は前年同期比で約1.5倍に急増しました。そのほとんどが女性からの相談でした。つまり、多くの場合、男性がDVをしているのです。

 もし不幸にもDVを受けているのなら、DVがエスカレートする前に近くの警察や周囲の大人などに助けを求めることです。きっと助けてくれる人がいるはずです。

■知っておくべきコトバ
ドメスティック・バイオレンス(DV)
家庭内で行われる配偶者からの暴力や親からこどもへの暴力などのこと。身体的暴力(なぐる、蹴るなど)、精神的暴力(どなる、ばかにするなど)、性的暴力(わいせつ行為など)だけでなく、社会的隔離(外出や交際の制限など)、経済的暴力(生活費を渡さないなど)など、さまざまなかたちの暴力を含みます。

著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)



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