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200日以上休校!中南米では新型コロナで学校に通えない子どもが続出/数字でわかる! こどもSDGs

  • 2021年8月5日
  • レタスクラブニュース




貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、世界にはさまざまな問題があります。いま日本は世界から見ればとても平和な国で、普段の生活ではこれらの問題を感じることは少ないかもしれません。しかし、日本は海外から食料や石油などのエネルギー源をたくさん輸入しています。困っている国を助け、困っていたら助けてもらう―。その関係性が、10年、20年先の世界全体の未来につながります。自分にできることを知るために、まずは世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を知ることから始めてみませんか?



「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「200日以上休校!中南米では新型コロナで学校に通えない子どもが続出」のパートをお送りします。

※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました



中南米では平均158日も休校になった!

 2020年2月27日、安倍晋三首相(当時)は新型コロナ対策として「全国一斉休校」を国民に要請しました。それによって、学校に通えなくなったのは記憶に新しいところです。その後は、オンライン授業になったり、学校が再開されて登校できるようになり、少しずつ元に戻りつつあります。

 しかし、世界には学校に通えないままのこどもがたくさんいます。
UNICEF(国連児童基金)によると、2020年3月から2021年2月の約1年で、世界の1億6800万人以上のこどもが学校に通えませんでした。その3分の2は中南米の国に集中しており、なかでもパナマは世界で最も多く、211日も休校になりました。日本のように、一時的に学校に通えなくったケースまで含めると、世界で3億人以上のこどもが新型コロナの影響を受けました。

 パソコンや通信環境を整えられない人もいるので、すべてのこどもがオンライン授業を受けられるわけではありません。また、休校が長引くほど、貧しい家庭の300万人のこどもが退学する可能性があると推定されています。貧しい家庭のこどもが勉強の機会を失えば、大人になったときに貧困が連鎖する可能性が高まります。

■知っておくべきコトバ
UNICEF(国連児童基金)
1946年に設立された国連の常設機関(本部はニューヨーク)で、略称は「UNICEF」。
開発途上国のこどもなどに対する援助を行っています。活動するための資金は、各国政府の拠出金や民間団体や個人からの寄付などによってまかなわれています。1965年にはノーベル平和賞を受賞しています。

著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)



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