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なぜ今「SDGs」なの? 世界の現状を知ることから始めてみよう/数字でわかる! こどもSDGs

  • 2021年8月3日
  • レタスクラブニュース




貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、世界にはさまざまな問題があります。いま日本は世界から見ればとても平和な国で、普段の生活ではこれらの問題を感じることは少ないかもしれません。しかし、日本は海外から食料や石油などのエネルギー源をたくさん輸入しています。困っている国を助け、困っていたら助けてもらう―。その関係性が、10年、20年先の世界全体の未来につながります。自分にできることを知るために、まずは世界共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を知ることから始めてみませんか?



「こども地政学」「こども統計学」シリーズ累計12.5万部突破!著:バウンド 監修: 秋山宏次郎による、『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』では、わかりやすいイラストやクイズを通してSDGsを解説してくれています。今回は「なぜ今『SDGs』なの? 世界の現状を知ることから始めてみよう」のパートをお送りします。

※本作品は著 バウンド・監修 秋山宏次郎の書籍『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』から一部抜粋・編集しました

はじめに

■いまの世界の現実を知らなければ、
よりよい世界をめざすことはできない!
 いま、世界は「誰一人取り残さない」を合言葉に、2030年までに「SDGs(持続可能な開発目標)」の17の目標の達成をめざしています。しかし、その道のりは順調とはいえません。いまの世界は、貧困、差別、環境破壊、戦争・紛争など、さまざまな問題・課題を抱えています。

 問題・課題を解決するためには、まずは世界にはどんな問題・課題があるのかを認識することが大切です。どこに、どんな問題・課題があって、どんなことが起こっているのかを知らなければ、問題・課題の解決はできないからです。
「自分さえよければいい」「外国のことなんて、自分に関係ない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、人がひとりでは生きていけないように、国も一国だけでは生きていけません。海や空がつながっているように世界の国々、人々はつながっています。海にごみを捨てれば、外国の海を汚しますし、地球温暖化の原因になる温室効果ガスを含んだ煙を出せば、それは外国の空を汚します。

日本は外国からたくさんの食料や石油を輸入しています。日本でつくった製品を外国に輸出してお金を稼いでいます。これは日本にかぎったことではありません。世界の国々、人々は、協力し合いながら地球というひとつの星で暮らしているのです。

 学校の友だちが困っていたら助けたいと思うのと同じように、困っている国があったら助け、困っていたら助けてもらう――そのようにして、全人類共通の目標であるSDGsは「誰一人取り残さない」ことがとても大切です。



 この記事を読むと、いまの地球が理想的ではないとわかるはずです。目をそむけたくなる現実もあります。それでもその現実に向き合うことです。見て見ぬふりをすれば、もっと悪い方向に進んでしまうでしょう。将来を理想的な世界にするには、さまざまな問題・課題を知り、それについて考え、周りの人たちと話し合い、解決のための行動を起こす、ビジョン・ハッカー(現在や未来の世界を変えようとする人のこと)が必要です。このままでは未来の地球は立ち行かないほどの危ない状態ですが、いまから行動を起こせば、大人になったときの世界をいまよりもよくできるはずです。






 貧困、人種差別、環境破壊など、地球規模の問題を解決するために、「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、国際連合(国連)が達成をめざす2030年までの国際目標として定めたのがSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)です。

たとえば、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」など、17の目標が設定されています。「貧困をなくそう」が目標になったのは、「なくすべき貧困がある」ということです。つまり、17の目標はいまの地球にそれだけの問題があることを示しています。

 SDGsは、「環境保護」「社会的包摂」「経済開発」の3要素の調和が求められています。簡単にいえば、環境を守り、すべての人の人権を尊重しながら経済成長をしていくことで、世界の「誰一人取り残すことなく」、幸せに生きられる世界をめざすということです。

著=バウンド・監修=秋山宏次郎/『数字でわかる! こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本』(カンゼン)



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