乾燥、ニキビ、日焼け…マスク時代の新常識を正しく知って、夏の肌トラブルを回避しよう!

  • 2021年6月14日
  • レタスクラブニュース


暑くなるにつれ、さまざまな肌のトラブルも増えてきます。
特に最近はマスク生活によって、これまでになかったようなお悩みも。本格的な夏を迎える前に知っておきたいことを取材しました!



教えてくれたのは▷山本綾子先生/山本ファミリア皮膚科 駒沢公園 院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。アトピー性皮膚炎治療研究会所属。アトピーや湿疹改善などの皮膚の健康、そして美容に関する情報を雑誌や講演会などでも発信。

ことしの夏、肌トラブルに悩まないために知っておきたいこと

まだまだ続きそうなマスク生活。
去年の夏は「肌が荒れた」「ニキビができた」「なぜかカサつく」など、さまざまなお悩みの声が聞こえてきました。

マスク生活では、さまざまな原因で肌トラブルが起きます。

・マスクで蒸れる
・マスクが肌にこすれる
・マスクの下の日焼け対策を忘れる
・マスクで表情筋を動かさなくなる

それぞれの注意点をチェックしておきましょう。

マスクの内側は蒸れているけど、乾燥しやすい! 保湿に注意

マスクをしていると息や汗で湿度が高くなるので、保湿できている気になってしまいますが、それは大きな誤解。
マスクを外すとこもっていた水分が蒸発し、肌から水分が奪われ、一気に乾燥状態に。

さらに、最近猛暑のせいで室内のエアコンはフル回転。
冷房にしていなくても、湿気対策に「ドライ」にしている家庭も多いのではないでしょうか。
このような状況で、マスクをしている屋外でも、マスクを外した室内でも、肌は乾燥にさらされています。

「マスクで蒸れるから」と油断せず、保湿をしっかりするようにしましょう。

こすれてニキビになることも。つけ方を見直して



マスクの中は高温多湿。雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
また、マスクと肌がこすれて刺激となり、肌のバリア機能が低下。
これらの要因が重なって、ニキビや肌荒れが起こりやすくなることも。
まずは、下記の基本事項を確認してみて!

・汗や蒸れを感じたら、清潔なハンカチで拭く
・顔にきちんとフィットして、こすれが生じないような、自分の顔のサイズに合ったマスクを選ぶ
・立体的なマスクを選んで、肌に当たる部分を少なくする
・不織布のマスクは蛇腹をしっかり開き、立体の形にしてから隙間なく着用する

また、人がいないような時間帯 の散歩などソーシャルディスタンスが保てるような状況だったら、マスクを外して蒸れを解消するのもいいでしょう。


マスクの下も日焼け対策をしっかり!

ゴミ出しやちょっとの買い物など、マスクを外す予定のない外出の場合、リップを塗らない人も多い様子。
また、ファンデーションがマスクに付くのがイヤで、マスク下だけノーファンデというケースも耳にします。

ここで気をつけたいのが、UV加工をしてあるマスクでないかぎり、 ほとんどのマスクでは紫外線を防げないということ。
紫外線は肌老化の一番の原因になります。すぐに影響がないように見えても、年齢を重ねたときにシミやシワなどになって出現。
そのときに後悔しないために、しっかり日焼け止めを塗って対策することが大切です。

最近は、UVマスクにつきにくいファンデやティントタイプのリップもあるので、上手に利用してみてくださいね。

「マスクのせいで血行不良」になっていませんか?



マスクをしているうえ、会話がはばかられるため、知らないうちに表情筋の運動不足になっている人が続出。
マスク生活になってから「マスクの下以外にもニキビが」「顔色がくすむ」という場合は、その可能性が大いにあります。

表情筋を動かさないでいると、顔まわりの血液の流れが悪くなってしまいます。
血液は全身の隅々に栄養を運んでいるので、血行不良は栄養不足につながり、肌トラブルを引き起こします。
それが蓄積していくと肌老化にもつながるので、気をつけたいところ。

解消するには、大きく伸びをしたり、肩をぐるぐる回したり、座ったまま足首をパタパタしたりなど、全身の血行 をよくするようなストレッチが有効 です。
またこのようなストレッチは、「まとめて30分」よりも「1時間に5分でもこまめに動かす」ほうが効果的。
気がついたときに軽く体を動かす程度でも、断然違ってくるので無理なく続けてみて!



取材・文=松崎祐子

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