今日11日(日)は、新潟や東北を中心に5月としては記録的に風が強まっています。このあとも風の強い状態は続き、夕方ごろにかけて暴風による交通障害や建物への被害に注意してください。また、海上では波の高い状態も続きますので、高波にも注意が必要です。
今日11日(日)は、北陸や東北を中心に風が強まっていて、5月として記録的な暴風が吹いている所もあります。
昨夜から今朝にかけて、日本海を北上する低気圧と三陸沖を発達しながら北上した、もう一つの低気圧に向かって西よりの風が北陸や東北を中心に風が強まりました。午前10時までの最大瞬間風速は、新潟県佐渡市両津湊で34.7メートル、佐渡市の弾﨑灯台で32.5メートル、山形県小国町31.6メートル、宮城県仙台市の作並で30.7メートルと台風並みの暴風が吹いていて、各地5月1位の強い風が吹きました。他にも、宮城県白石市など上記を含めて13地点で5月1位の記録を観測しています。
このあとは低気圧が徐々に日本から離れるため、風は徐々に弱まっていきますが、風の強い状態はしばらく続きそうです。特に今日11日(日)夕方までは、東北では最大瞬間風速30メートルほどの暴風が吹く可能性があります。暴風による交通機関の乱れや建物への被害に注意してください。
また、この強い風により東北の日本海側や北陸の海上では、波が高まっている所もあります。うねりを伴った高波にも注意が必要です。
非常に強い風とは、平均風速が20m/s以上30m/s未満の風を表しています。時速だと、およそ70km〜110kmで、高速道路の自動車並みの速さです。これは、何かにつかまっていないと立っていられないような風で、車は通常の速さで運転するのが困難になります。このような風が吹くと、屋根瓦や看板が落下したり、飛散したりする恐れもあります。(なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。)
飛来物によって負傷する可能性がありますので、屋外での活動は警戒が必要です。非常に強い風が予想される場合には、植木鉢など飛ばされやすい物は屋内にしまいましょう。