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アマゾン川の地下に別の大河が流れているってホント!?/誰かに話したくなる地球の雑学

  • 2021年6月21日
  • レタスクラブニュース





日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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「アマゾン川の地下に全長6000キロの大河がある!?」


アンデス山脈に源流を発し、南米大陸を横断して大西洋に注ぐアマゾン川。長さは6516キロメートルでナイル川に次ぐ世界2位だが、流域面積は705万平方キロメートルにもおよぶ世界1位の大河である。

このアマゾン川の地下には、なんと全長およそ6000キロメートルにもなるもう一つの大河が流れているという。

この川の存在を2011年に発表したのは、ブラジル国立天文台である。地下約2000~4000メートルの深さを流れるこの川は、アマゾン川とほぼ同じように西から東に流れているが水系は別で、地下深くで海に注ぎ込んでいる。

しかも川幅は200~400キロメートルもあるという。アマゾン川の川幅が場所によって1~100キロメートルであることと比較しても、その川の巨大さがわかるだろう。だが、地層のあいだを土砂混じりで流れているため、水流の速度は非常に遅く、1年で10~1000メートルしか進まないそうだ。

研究者らは、アマゾン地方で地下原油を探していたブラジル石油公社が1970~80年代に掘削した241本の井戸の温度データや地下水の動きを調査して、この地下大河が存在するという結論に達した。

そしてこの地下大河は、発見者であるハンザ博士の名にちなんでハンザ川と名づけられた。

かねてから、アマゾン地方の地下には大量の水があると考えられていたが、ハンザ川の存在によってこれが確認できた。アマゾン川の河口付近の海水は塩分濃度が低いが、これもハンザ川が注ぎ込んでいるためだと考えられている。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)




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