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「リーバイス」はゴールドラッシュ最大の勝利者だった! 誰かに話したくなる地球の雑学(98)

  • 2021年4月11日
  • レタスクラブニュース


日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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「リーバイス」はゴールドラッシュ 最大の勝利者だった !


カリフォルニアをはじめとするアメリカ大陸西部が、アメリカ・メキシコ戦争をきっかけに、メキシコからアメリカへと譲渡されたのは1848年のこと。これより少し前、カリフォルニアのアメリカン川では砂金が発見されていたことから、新天地となったカリフォルニアには金鉱脈目当ての人々が世界中から殺到する。こうした金採掘ブームは、のちに「ゴールドラッシュ」と呼ばれることとなった。

このゴールドラッシュによって、いったい誰がいちばん大もうけしたかというと、それは一獲千金を夢見た採鉱夫たちではない。アメリカ西部各地には、金鉱脈を探しに十数万人の人々が殺到したといわれるが、ほとんどの人は金を見つけることができなかった。

いちばん大もうけしたといわれるのは、金の採掘をする過程で、採鉱夫たちの履いているズボンがすぐに破けてしまうことに着目し、破れにくい丈夫なズボンを販売した洋服屋だったのである。

そして、そのズボンを販売した洋服屋こそが、現在でも不動の人気を誇るブランド、リーバイスなのだ。ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアで雑貨商をしていたリーバイスの創業者リーバイ・ストラウトは、幌や帆の材料であった丈夫なキャンバス地でズボンを作製。これを、インド産の青の染料であるインディゴ・ブルーを使い、泥の汚れがいちばん目立たない濃紺に染色して販売した。

当時、インディゴ・ブルーには防虫効果に加え、採鉱夫たちにとって最大の恐怖だったガラガラヘビを追い払う効果があると信じられていたことから、このブルー・ジーンズは爆発的な人気を博す。

その結果、リーバイは、実際の金を掘り当てる以上の金脈を掘り当てることに成功したのである。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

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