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モラハラ夫が最も恐れるもの ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!(2)

  • 2021年4月3日
  • レタスクラブニュース


ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください!闘う嫁のサバイバル術2話

もう、いい嫁キャンペーンは終了だ! 結婚後に豹変したモラハラにしてマザコンの夫、そして嫁を召使い扱いするサイコパスな義母。ヤバすぎる親子にいびられ続けた嫁の逆襲が今、はじまる……!
Twitterで16万人以上のフォロワーから熱く支持されたmaronさんの痛快エッセイ『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』から、厳選エピソードを10回連続でお送りします。今回は第2回です。

※本作品はmaron、高田 真弓著の書籍『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』から一部抜粋・編集した無料試し読み連載です

モラハラ旦那編

毎日せっせとパソコン仕事に励んでいるせいか、近いうちに経済的に自立できるかな?なんてワクワクしつつ、そんな私の変化も知らず「出ていけ!」とモラハラする旦那に「……お願い……1年待って」と真剣な顔で言ったら、あからさまにオロオロしだして義母の部屋へ消えた。いやぁ悪いことしちゃったなぁ〜!





モラハラ夫が最も恐れるもの―それは、妻の自立

私は二人目出産を機に会社を退職して専業主婦になりました。それまで生活費を折半していたので、旦那から毎月生活費をもらうという儀式は未体験。稼ぎのあるほうが家事・育児を担う側に現金を渡すーこんな当たり前の行為に、当時の私は違和感を覚えました。

働いていないのにお金をもらうなんて悪いな……。

今思えば微妙に揺れ動いた心を、旦那は見逃さなかったのでしょう。
はじめはきちんと渡されていた生活費が、月を追うごとに遅れがちになりました。足りない分は私の貯金で補填しますが、限界があります。

何度話し合ってもらちが明かず、「使っちゃったから残りでいい?」「会社の飲み会が続いちゃってさ〜」など、思わず"埋めるぞ"レベルの迷言が次々に飛び出します。
切羽詰まった私はパソコンで在宅の仕事を始めました。はじめは稼げませんでしたが、続けるうちに収入が増えていきました。1年、2年と私の経験値と比例するようにパート代くらいのお給料がもらえるようになったのです。
がんばれば以前のように、旦那の扶養を抜けて、自立できるかもしれない。娘二人と一緒に、自由な生活を送れるかもしれない。
けんかするたびに「誰のおかげで生活できてるんだ!」など、昭和のタイムトラベラーさながらのセリフを投げつけてくる旦那からも、ぶっ飛んだ義母からも逃げ出せるかもしれない。そんな希望を抱き始めていました。

そんな中、雨上がりの玄関が濡れて汚い、というめちゃくちゃな理由で私に怒りをぶつける旦那。私がひそかに思い描く〝バラ色の人生計画”を知るよしもない彼は、またしても「イヤなら出ていけば?」とモラハラを発動してきたのです。
「…… お願い…… あと1年だけ待って……」
私は真顔で旦那に告げました。一瞬の沈黙の後、「脅しか!」と言われましたが、無視してやりました。すると、旦那は玄関をウロウロし始め、やがて同居する義母の元へと逃亡したのです。

出た! マザコン‼あきれながらも、私はモラハラワールド脱出のヒントを見つけた気がしました。旦那が最も恐れるのは支配する人間の自立なのでしょう。フッフッフ、1年後楽しみに待ってろよ…… と、今日も旦那の背中に呪いをかけています。



「あのとき、出ていけって言われたので出ていきます」この決めゼリフを旦那に言う日を心の支えにしています。

著=maron、高田 真弓/『ウチのモラハラ旦那&義母、どーにかしてください! 闘う嫁のサバイバル術』(KADOKAWA)



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