神奈川県在住のようさんは、息子さんが社宅へ引っ越すのを機に数十年ぶりに一人暮らしをスタート。日当たりがよく、心地いい風が抜ける2DKのアパートはたくさんの植物が置かれた癒やしの空間です。ようさんの居心地のいい住まいづくりのヒントを紹介します。
ようさんの「心地いい暮らし」に欠かせないアイテムのひとつは植物。光あふれる部屋で元気に育つ大好きな植物を、「手入れをする時間が楽しい」と話します。
植物とひとくちに言っても背丈のあるものから、小さな鉢植え、吊るすタイプなどさまざまですが、ようさんの部屋にはさまざまな植物がバランスよく配置されています。
かごを使っていくつかの鉢をまとめたり、鉢カバーで雰囲気を変えたり…。飾り方にもセンスがキラリ。
今はすっきりと整理された住まいを維持しているようさんですが、もともとは「SALE」の文字を見かけたら、『買わなくちゃ!』と思っていたタイプ。
以前の家は、ものがたくさんあったそうですが、引っ越しを機に軽トラック2台分のものを処分。それからは、「ものを増やさない暮らし」にシフトしそうです。
ものの少ない暮らしが定着すると、新しいものを買うときに「本当に必要かどうか」を吟味するように。ようさんが「自分らしい暮らし」を維持できている理由のひとつは、「不要なものを買わなくなったから」かもしれません。
「家の中がすっきりしない」という人の場合、「ものが捨てられない」であふれているということは少なくありません。
「また使うかも」「もったいない」そんな気持ちから捨てられない人も多いですが、一度処分してみると「意外となくても平気」ということも。
部屋にあふれるものを減らしてみると、それによってできた余白から「心地よさ」が生まれてくるかもしれません。
ようさん、じつは片づけが大の苦手。入居してすぐに整理収納アドバイザーさんにきてもらい、キッチン道具を使いやすく収納してもらったそう。
収納の基本は、出したものを元の場所に戻すこと。収納ケースなどを使って出し戻ししやすいように一度整えておけば、散らかりも防げます。
「自分ではお手上げ」「片づけが苦手で、どうしていいかわからない」という人は、ようさんのようにプロの手を頼ってみてもいいかもしれません。
文/柿沼曜子 撮影/清永洋
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