食品の値上げが続く今、家計のやりくりがますます重要に。でも、節約のためにあれこれ変えるばかりが正解とは限りません!今回は、月の食費2万円台でやりくりしている私が、物価高の中でも実践し続けている工夫をご紹介します。
一時は価格が高騰していた卵、ここ最近は200円前後になり、「ようやく買いやすくなった」とひと安心。かと思いきや、先日スーパーへ行ったところ価格に異変が起きていました。
卵が1パック250~300円まで値上げしていたんです(涙)。鳥インフルエンザの影響で、エッグショックが再びやってきそうな予感。
それでも私は買うのをやめません!価格が上がっても、使い勝手のよさは変わらない。毎日自炊を続けるうえで、献立のレパートリーや手軽さ、栄養面を考えてもストックは必須です。
卵がないと、「朝ごはん何だそう…」と悩んで菓子パンに頼りかねないので。
基本的になんでも底値の食材を選ぶことが多いのですが、調味料だけはちょっとしたこだわりがあります。
調味料は味付けにかかわるものなので、少し高くても気に入ったものを購入。たとえば、カレールーは「バーモント」、オイスターソースは「李錦記」のように、底値じゃなくても好きな商品を選びます。
調味料が違うと味がガラッと変わるので、安いもので失敗すると、おうちごはんの満足度が下がってしまうんです。毎日自炊するなら、自分や家族の口に合う料理を作ることはとても大事。
その代わり、調味料は最低限必要な“定番”だけを揃えます。使用頻度の低いスパイスや珍しい調味料など、ムダになりそうなものは買いません。
調味料と同じで、お米は好きな銘柄を買います。わが家はここ7~8年ずっと、私の地元・宮城県産の「つや姫」しか買っていません。
どちらかというと高値の銘柄ですが、美味しさが全然違う。銘柄のこだわりを捨てれば節約にはなるけれど、主食が口に合わないと食事の楽しみが半減します。
過去に、節約するため激安のブレンド米を食べたことがあるのですが、どう工夫しても美味しく食べることができず…。食べ切るのが大変でした。
以来、“高くてもお米は好きなものを買う”を貫いています。
物価が上がると「減らす」ことばかり考えてしまいますが、なんでも削るのではなく、自炊を続ける糧になっているものについては、やり方や買うもののレベルを変えなくてもいいのかなと感じます。
文/三木ちな