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更年期あるある「私だけ汗だく...」はもう嫌!冬のホットフラッシュ対策を薬剤師が解説

  • 2022年1月20日
  • 暮らしニスタ

「寒いのに、なぜか汗が止まらない」「急に顔がカーッと熱くなる」

このようなお悩みをお持ちの方はいませんか?

急な汗やほてりなどの症状は「ホットフラッシュ」かもしれません。

ホットフラッシュは更年期によくみられる症状で、閉経前後の女性の約6割が経験するといわれています。今回はホットフラッシュの対策と改善策をご紹介していきます。
(文/薬剤師 竹田由子)

冬のホットフラッシュに困っていませんか?

ホットフラッシュは、更年期のホルモンバランスの変化によって、自律神経の調節がうまくいかなくなることで起こります。

次にご紹介する症状に当てはまる場合、ホットフラッシュである可能性が高いといえるでしょう。

寒いのに汗だくになる

ホットフラッシュの症状は、外気に関係なく突然あらわれるのが特徴。

「外は身が縮こまるほど寒いのに、自分だけ汗がダラダラ止まらない」
「友人と立ち話しをていただけなのに、なぜか突然顔がカーッと熱くなってしまった」

このように、寒さに関係なく突然汗をかいたり顔が熱くなったりする場合があります。

季節に合った服装ができない

「外出先での汗やほてりが怖いから、寒くても薄着をしてしまう」
「汗を大量にかくので、汗じみの気になる服装を選べない」

ホットフラッシュの症状が出ていると、汗を気にして季節に合わない服装をしてしまうことがあります。

冬のホットフラッシュの対策方法

それでは、簡単にできるホットフラッシュの対策をいくつかご紹介します。

1.調整しやすい服装にする

ホットフラッシュが気になるときは、以下のような服装を心がけましょう。

・カーディガンやストールを携帯する
着脱によって体温調整がしやすい服がおすすめです。冷えたと感じたら羽織る、暑いと感じたら脱ぐようにしましょう。

・綿素材を選ぶ
身につける下着や衣服の素材が、通気性や吸水性に優れる綿素材だと、快適に過ごせます。

2.濡らしたタオルで熱を冷ます

ホットフラッシュの症状が出てしまったときは、応急処置として、濡らしたタオルやウェットティッシュなどで熱を冷ましましょう。特に、首の後ろやわきの下や脚のつけ根のような太い血管が通っている部位を冷やすとよいでしょう。

3.涼しい部屋で、呼吸を意識して休む

ホットフラッシュがあらわれたときは無理をせず、涼しい部屋で休みましょう。また、腹式呼吸などで呼吸を深くして整えるのもよいでしょう。顔や上半身に集中していた血流が全身を巡るようになり、症状も次第に落ち着いていきます。

ホットフラッシュを根本から改善するには?

ホットフラッシュを根本から改善するには、ホルモンバランスを整えることが大切です。そこで、からだの内側からのケアとして「生活習慣の改善」と「漢方薬」の2つをご紹介します。

1.まずは生活習慣の見直しを

ホルモンバランスを整えるためには、基本的な生活習慣の改善がとても大切です。体の内側からホットフラッシュを改善するために、まずは次のような生活習慣の見直しを行いましょう。

・食生活の改善
香辛料などの刺激物やアルコール、カフェインは発汗やほてりを促す作用があるため、控えましょう。

・適度な運動
運動して定期的に汗をしっかりかくようにすると、ホットフラッシュの発汗症状の対策になります。

・休養をとる
過労や睡眠不足は更年期症状を悪化させます。ストレス発散やリラックスの時間を用意するなどして、心身ともに休めましょう。

日々の生活を整えることで、ホットフラッシュが起こりにくい体質を目指せます。

2.ホットフラッシュには漢方薬がおすすめ

多様な症状を訴える更年期の女性には、漢方薬はとくにおすすめしたい薬です。生活習慣の改善とあわせて漢方薬を取り入れることで、ホルモンや自律神経のバランスの乱れを調整していけます。

漢方では、健康を支えるさまざまな要素のバランスを整えれば、不調の原因を根本から改善できると考えます。

心とからだのバランスの乱れを回復させ、本来の自然治癒力を引き出すことで、心身の不調に内側からアプローチするのが漢方です。

以下に、ホットフラッシュによく使われる漢方薬をご紹介します。

<ホットフラッシュにお悩みの方におすすめの漢方薬>

・加味逍遙散(かみしょうようさん):のぼせ、イライラが気になる方に
気と血の巡りを整え、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮め、血行も促進します。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):肩こりなどがあるのぼせや足冷えなどを感じる方に
血の巡りを改善することで、肩こりやのぼせ、頭重、めまい、生理痛などを改善します。

・六味地黄丸(ろくみじおうがん):手足がほてり、口が乾く方に
年齢とともに低下する腎を補い、不足している潤いを補い、熱とのバランスを整えます。排尿困難やむくみなどにも用いられます。

【自分に合った漢方薬を選ぶには?】

漢方薬を選ぶときは、その人の状態や体質に合わせたものであることが重要です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。

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ホットフラッシュから解放されて、寒い冬も更年期と上手に付き合おう

ホットフラッシュは更年期症状のひとつですが、汗をかくので人前などで気になる症状です。症状を落ち着かせる方法を知っておくだけでも、いざというとき冷静に対処できます。

また、今回お伝えしたように生活習慣を見直すだけでホットフラッシュになりにくい体質を目指すことができます。専門家の選ぶ漢方薬を取り入れながら、ぜひ試してみてくださいね。

<この記事を書いた人>

薬剤師 竹田由子
大学院で臨床薬学を専攻、病院で10年勤務、結婚後は調剤薬局勤務、ライターとしての活動も始める。腎機能低下を機に、月経痛への鎮痛剤使用量を漢方で減量成功した経験がある。元漢方・生薬認定薬剤師で薬膳漢方マイスター。「日常の不調はまず漢方」をモットーに生活を送る。病院時代の長いDI経験を生かし、薬の面から分かり易くサポートしたいと考えている。

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