その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。
今回はなんだかロマンチックなものを想像させるこちらの漢字です。
関東でもまもなく梅雨入りかという今日この頃ですが、「雪」を使ったこの漢字。
字面的には季節外れではありますが、一年を通して目にするおなじみのものです。
「雪」に加えて「花」に「菜」なんて、美しすぎて昭和のアイドルの芸名のようですが「雪」の字を使うくらいですからきっと、冷たいか、白いのか、そんなものを表す言葉に違いありませんね。
冷たくて白いものといえば… お豆腐?
さあ、いいところまで来ましたよ。お豆腐ってどうやって作るんでしたっけ?
大豆を水に浸してから粉砕し、豆乳と搾りかすに分けますよね。
この搾りかすのことを、中国では昔「雪花」と読んでいたそうです。
というわけで、もうわかりましたね?
正解は…
【雪花菜=おから】です。
ちなみに現代中国では、おからのことを「豆渣(ドウチャー)」や「豆腐渣(ドウフチャー)」と書くそうです。この場合の「渣」は、日本語でも、水底にたまったカスなどを表す意味です。
おからのイメージとしてはしっくり来ますけど、「豆腐のかす」という漢字の意味そのままで、かわいらしさはないですね。
日本では、おかずのことを「お菜(さい)」、「惣菜」などと呼びますが、この流れで、中国語の「雪花」に「菜」を添えて「おから」としたのでしょう。
おからのふんわりとした食感、ローカロリーなのに意外とコクがあって使える食材、そんな良いイメージにもぴったりの当て字ではありませんか?
ちょっとした和食のお店などに行くと、お品書きで「雪花菜」などと書かれていたりすることがあるかもしれません。
そんなときすらっと「おから」なんて読めたらクールですよね?ぜひ覚えておいてくださいね。
では次回をお楽しみに…。
まとめ/伊波裕子
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