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Vol.24 早速、ゴミ処理場見学を申し込んでみました。

  • 2009年6月4日

 みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

 ゴスペラーズはただいま絶賛ツアー中ですが、その行く先々でゴミの分別のようすをちょっと気にしてみたりしています。大まかに言って、関東近郊や大阪周辺はだいたい似たような具合でしたが、山陰はちょっと違った感じでした。分別に関しては文化が違うというか…。紙ゴミとプラスティックゴミとに分けることになってるんですが、あれは分けてからどうするんでしょう? ご存知の方は、ぜひ教えてください。

 なんてことを書いているこの僕も、自分の住んでいる地域のゴミがどんなふうに処理されているのか十分に把握しているわけではありません。なので、僕自身も早速ゴミ処理場の見学を申し込んでみました。前々回のこの連載ではみなさんに自分が住んでいる地域のゴミ処理場見学に出かけることを提案しましたが、みなさんはどうですか? 北山は、妄想するだけじゃなくて、アクティブなんですよ!(笑)

 それはともかく、ゴミ処理場のように、あまりみんなの目が向かない社会インフラにじつはけっこうすごい技術が使われていることってよくありますから、科学技術好きの僕としては、どういうテクノロジーが使われているのか?ということをしっかりチェックしたいなというのが見学の個人的なポイントとしてまずあります。

 それから、ゴミ処理場というものがどういうシステムになっているのか?ということ、特にペットボトルが現実にはどういうふうに分別されてリサイクルされているのか?ということを知りたいと思っています。机上で計算するだけじゃなくて、一度実感したうえで、いろいろな資料を調べ直して、エネルギーの使い方としてどうなのかということを見極めたいですね。ひと口に容器リサイクルと言っても、例えばアルミとペットボトルとではリサイクルされるものとしての素質の違いがあります。生成するのにエネルギーを使うという意味ではどちらも同じですが、そのエネルギー・ソースがペットボトルの場合は原料とリサイクルとでまったく同じ化石燃料を使います。でも、アルミは全然違うものになる。だから、ペットボトルのリサイクルというのは、言わば餓死しそうな鶏を助けるのに卵を与える、という例えでいいかどうかわからないですけど、そういう感じはあると思うんです。つまり、何かが間違っている。個人的には、「リサイクルしてるんだから、環境にいいです」というイメージを植え付けることによって、大量消費するという意味でのペットボトル文化みたいなものを根付かせようとしてるんじゃないかというようなうがった見方もできるくらい、イメージ戦略の匂いがするんです。

 現実問題として、空いたペットボトルをリサイクルしないで、そこにまた飲み物を入れて使っていたら、「なんで、そんな貧乏臭いことをしてるの?」と言われるでしょう。でも、それはリユースだから、仮にペットボトルをリサイクルすることが本当に環境にいいとしても、エコ的には空いたペットボトルにまた飲み物を入れて使うほうが質の高い行為であるわけです。でも、ペットボトルをリサイクルするよりリユースするほうがいいというキャンペーンが展開されることはないですよね。ということは、お金にならないエコは、エコとして世の中で認められないのか?という話になってくるわけです。

 “それって、なんかおかしいな”とみんな思っているんでしょうか?

 そういうモヤモヤした感覚が僕のなかにはあります。でも、そこのところで一人モヤモヤしていても始まらないので、僕はとりあえず自分でゴミ処理場を見学することにしました。その結果は、この連載でも報告したいと思っています。お楽しみに。


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