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Vol.166 年初めの公約!という時期ではなくなってしまいましたが…。

  • 2015年3月5日

 みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

 前回までの3回にわたって、株式会社カヤックの柳澤大輔さんとの対話をご紹介したわけですが、楽しんでもらえましたか?これから就活に取り組む人のなかには、“こんな人が経営している会社で働いてみたい”と思った人もいるかもしれませんが、それほどダイレクトでなくても、自分が働く場や働き方を考える上でのひとつのヒントになるといいなと思っています。僕自身はと言えば、僕の働く場である(笑)ゴスペラーズが7月まで続く20周年記念ツアー真っ最中でして、とても充実した時間を過ごしています。

 ただこの連載に関して言えば、年初恒例の「今年はこれをやります!」宣言をするタイミングを逸してしまったのが若干気になっていました。ちなみに、昨年の公約の達成具合はvol.158vol.159で途中経過を報告しましたが、すでに1年2ヶ月が経過した現時点で点検してみると、着物は仕立てに行って買いましたがまだ着ていません(笑)。歯の治療はほぼ達成したと言っていいと思います。家のリフォームについてはもろもろ検討中といったところで、全体としてはかなり微妙な達成率ですね(笑)。だから、今年もこれらのことはひき続き課題になっているわけですが、それぞれがからみ合って、新たな展開を見せたりもしています。

着物タンス 例えば、僕が着物を着たいと思っているという話が親に伝わり、父の着物を譲り受けることになったんですが、となると着物ダンスが必須になるな、という話とか。さらに、着物ダンスを置くとすれば、畳敷きのスペースになるかどうかはわからないにしても、リフォームの際に和のテイストは入ってくるだろうなっていう。そこで、体の状態をいろいろ調整してもらって関節の可動域がどんどん広がっていって、なかなかちゃんとできないでいるあぐらと正座ができるようになる日も近いんじゃないかなということもあり、そうなるといよいよ畳の間があるのはすごくいいだろうなと思いますよね。ただ、リゾート・ホテルにあるような畳スペースは取って付けたみたいな感じで僕はあまり好きじゃないので、周りと調和するようにうまくデザインできるといいんですけど…。例えばそんな感じで色々考えを巡らせているのです。

 こうやって調子に乗ってもろもろ想像、検討しているとどんどん話が複雑になりすぎて手に負えなくなる、というのが北山としてはありがちな話だったのですが、とりあえず今のところそういうことはなさそうです。僕も40をこえて年なりの分別みたいなものが出てきたということでしょうか(笑)。若い頃は、例えばせっかくお金をかけてスタジオを作るんだから必要以上になんでもできるようにしたいと考えて、結局いっそうお金がかかった上にあんまり使わない、というようなことがあったわけですけど、年を重ねるなかでいろんなことを知ることによって、また体験することによって、「足るを知る」というか、「いまできる最大の力で最高の一打を放つことが最善であるというわけではない」というようなことを実感としてわかるようになってきたようです。若干強引に言えば、“ぼんやり”くらいがちょうどいい、ということでしょうか。諸々の成果はまたこの連載でもご報告したいと思っていますので、どうかぼんやりとお待ちください。

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