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身近な自然で見つける珍奇植物(2) スゴイのは、見た目だけじゃなく…… オニノヤガラ

  • 2016年11月30日
  • インテリア・グリーン・スタイル

さすらいのボタニスト、ヤガメです。こんにちは。

見た目が大事だな、などとこの年になって改めて思います。

逆に第一印象で「これは、なんだがすごい」と思って試してみると、

結構その後も……うまく…いったり…する?

……まぁ、ケースバイケースですけどねぇ。

オニノヤガラという植物は、初夏の頃雑木林でみられる、ランの仲間です。

赤茶色や透き通るような青緑色をしていて、なんだか不思議な感じ。

葉もなくて、ニョキッと地面から生えている珍妙な姿。

実はこの草、万葉の時代から……。

 

●ランといっても……

今回紹介する、身近な自然で見つけられる珍しい植物は、

オニノヤガラという植物。

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花をアップで見ると、こんな形。

ランの仲間です。

初夏の頃、雑木林で見つけることができます。

ランというと、花屋の店先に並ぶカトレヤやコチョウランなどの華麗な花を

イメージする方も多いと思いますが、そうした花ばかりではありません。

花がどこに咲いているのか、知らない方が見たら

花を見つけるのに苦労するような、そんなランもたくさんあるのです。

この、オニノヤガラというランも、そうしたランのひとつです。

 

●実に、効きそう?

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つぼみの頃は、こんな姿です。

植物体は、赤茶色や透き通るような青緑色をしていて、なんだか不思議な感じ。

しかし、ニョキッと地面からそそり立つさまは、

「何かこう……食べたら元気になりそうだ」と、思える草ではあります。

実はこの草、万葉の時代から、薬として用いられていることが、

「出雲国風土記」に記されているそうです。

なんでも強壮・利尿剤として効くのだそうで、中国では漢方薬として栽培もされているのだとか。

この植物、実は植物のくせに、葉がありません。

キノコの仲間のナラタケから、養分を奪って生きているのです。

植物のくせに、キノコから養分を奪って生きている!?

……ますます、何か効きそうじゃないですか。

先日、私の友人が中国に行ったら、空港でオニノヤガラのイモの部分を干したものが、薬として売られていたそうです。

なんと、乾燥する前のナマモノも売っていたんだそうですよ。

とりあえず私も一度煎じてみて、体にどのような変化が現れるか体験したいものです。

……別に、元気がないわけじゃないですが。フフフ。

 

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