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アレンジを美しく仕上げる とっておきのヒント

  • 2016年4月13日
  • インテリア・グリーン・スタイル

フラワーアレンジをより美しく仕上げるキーワードをお教えします

それは“ふたつの空間”です。

ひとつは、アレンジをどんな“空間”に飾るのか、を考えること。
たとえば、無機質なインテリアの部屋と、木のぬくもりを感じる部屋では、
そこに似合うアレンジはまったく違うものになるはずです。
場所やシチュエーションに合ったものを制作するということを、決して忘れてはいけません。

もうひとつの大事な“空間”は、アレンジする際に花材同士の空間をつくるということ。
花を隙間なく挿すデザインも素敵ですが、
花や葉の間にうまく空間をつくることで、より植物の美しさを際立たせることができます。
これまでとは少し意識を変えて、ぜひこの方法でアレンジしてみてください。

さらに、フラワーアレンジがもっとうまくなるヒントもお伝えしましょう。

嫌いな花材、苦手な花材を克服するとっておきの方法です。
それは、嫌いな花材を徹底的に使い、美しいアレンジをつくること。
ちょっと使いにくいなあ…と思う花材でも、あえて手にして、
見つめて、使い続けることで、きっとその花材のいいところが見えるようになります。

好きになるまで使ってみる…これもぜひ、覚えておいてくださいね。

円型アレンジ

今回は、円型アレンジを深めていきたいと思います。円型に花材を挿していくアレンジです。
葉物とともに花や実物などを使って、柔らかさのなかにも個性が光る作品をつくりましょう。

“円型”とは…

縦型・横型に比べると形の構成が少々むずかしいので、日常生活ではもっとも飾る頻度の少ないパターンです。
しかし、円という形は古来より永遠や和みの象徴とされ、円をモチーフにしたデザインは日本でも海外でも多く使われているのです。

テーブルに飾る花やギフトなど、私たちの暮らしにももっと取り入れたいものですね。

作品サイズにふさわしい葉をセレクト ゼラニウム (紋入り)

一般的には、花を観賞することが多いゼラニウム。
ハーブの一種であり、ゼラニウムのアロマオイルも人気があります。
園芸品種がとても多く、切り葉としてもさまざまなタイプが流通しています。

この作品に使ったような紋(葉の模様)が入ったものもたくさん出ているので、
ぜひアレンジに取り入れてみてください。
入荷の際には、さまざまな大きさの葉がミックスされていることが多いようです。
そんな時に大切なのは、葉のサイズをしっかり見て、作ろうとする作品の大きさにふさわしいものをセレクトすることです。

完成した時の大きさ、花器の形、組み合わせる花材などとのバランスを考えましょう。

花材/ゼラニウム、エピデンドラム、ケール、バラ、リューカデンドロン、ユウギリソウ

制作手順

1

花器の内側にケールを入れる。

2

ケールの中央に吸水させたフローラルフォームをセットする。

3

フローラルフォームはケールより低くなるようにセットする。

4

中央にバラを挿す。

5

バラの周囲にユウギリソウを挿す。

6

高さのバランスを考えながらエピデンドラムを挿す。

7

エピデンドラムより低めにゼラニウムを挿す。

8

リューカデンドロンを入れて完成。

ゼラニウムを低めに挿し、エピデンドラムを高く、伸びやかに。全体のデザインは円型多点で構成しています。

arrangement Shinichi Nagatsuka
photo (C) Seibundo-Shinkosha

 

出典元:書籍『葉物フラワーアレンジ講座』

種類も豊富になり、フラワーアレンジや花束になくてはならない素材が「葉物」です。花をひきたてるだけでなく、それ自体の美しさを生かしたワンランク上のフラワーアレンジメントにするためのアイデアやテクニックを紹介。水揚げや管理法、葉物図鑑も収録。葉物を使いこなすための知恵がぎっしりの1冊です。誠文堂新光社刊

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