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Vol.39 きこえる・シンポジウム 2013 夏 その1

  • 2013年7月25日

 埼玉県川口市にあるカフェsenkiyaで、恒例の音楽とエコのイベント「きこえる・シンポジウム」を行いました。通算18回目の今回は「木」がテーマです。今まではトークとライブが主体だったのですが、木工のワークショップが体験できたり、数日間に及ぶ展覧会も楽しめたり、senkiyaの敷地のなかをスタンプラリーで回れるようになっていたりと内容盛りだくさん、今までで最大規模のイベントとなりました

 7/2から7/6まではカフェの2階で「きこえる展覧会」を行いました。ミナトファニチャーの湊さん、Postman ForetのKiKiさん、宮薗スプーンさんの木工作品に加え、KINOさんのスプーンキットなども展示。アートと職人魂のこもった作品をこうやって並べてもらうと、小さいながらも立派な木の美術館になっていて、ずっとずっと眺めていたいなぁと思いました。
 僕も、この日のためにKINOさんと共に制作した、無垢のヒノキのスピーカー(結構いい音がしますよ)を、会場を囲むようにたくさん設置しました。さまざまな木の音がいろんな速さで会場内をぐるぐる回ったり、木琴の軽やかな音があちこちを飛び交ったりという、「木のサウンドインスタレーション」を制作し、展覧会に訪れた皆さんに聴いてもらいました。

budori 秋本翼さん
写真撮影:budori 秋本翼さん

 ちょうど梅雨が明けてみごとな晴天となった7/6は、たくさんの企画が詰まったメインイベントの日です。昼間は1時間ごとの3回に分けて、ワークショップを実施しました。湊さんは木琴づくり、KiKiさんはカスタネットづくり、KINOさんと宮薗スプーンさんは共同でスプーンづくりをお手伝い。どの回も満席で、子供から大人までたくさんの方が参加してくれました。夕方のトークコーナーでも話してくれたのですが、普段は使う機会の少ない間伐材や小径木の木、または無垢の木を使用してそれぞれワークショップを行っていました。ん〜、いい木の香り。

budori 秋本翼さん
写真撮影:budori 秋本翼さん

 東京・合羽橋でカフェitonowaを営む渋谷さんが、竹で編んだ箱に間伐材の割り箸を添えて出してくれたお弁当も大人気でした。そしてGomaの中村さんは「植樹」できるクッキーとマフィンを考案。マフィンを土、クッキーを木に見立てて、それぞれ春夏秋冬の違った味わいが楽しめます。FOOD担当のおふたりもこうやって、「木」がテーマというなかで、どうすればお客さんが楽しんでくれるだろうとアイデアを練ってくれたのが嬉しかったです。

budori 秋本翼さん
写真撮影:budori 秋本翼さん

 16時をまわって少し涼しくなってきたあたりから、ビューティフルハミングバードのライブ。僕はだいぶ前に下北沢のmona recordsというカフェが出したコンピレーションCDでこのふたりの音楽を初めて聴いてから、ずっとファンでいます。一緒にライブをしたりレコーディングに参加してもらったこともあるのですが、この日はかなり久しぶりの共演になりました。

budori 秋本翼さん
写真撮影:budori 秋本翼さん

 “みっちゃん”こと小池光子さんの歌声は本当に素晴らしく、森のなかにある命ひとつひとつを呼び起こしてくれるような独特の魅力があります。ギターの田畑伸明くん(タバティ)が奏でるナチュラルな響きのなかで、ときおり小節や拍の数を微妙にずらしたり、フォークロア風の奇抜なメロディが出て来たりと、なかなか奥深い曲の作り方をしているので、僕のように同業のファンも多いのではと思います。

 そのあとは恒例のトーク、HARQUAのライブと続きます。次回は、総勢8人で囲んだこの日の参加者によるトークの模様を、お届けしたいと思います。

 

 

 

 

 

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