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Vol.24 第46回衆議院選挙を「観る」

  • 2012年12月6日

第46回衆議院選挙を「観る」
 11/16に衆議院が解散しました。そして12/4に第46回衆議院選挙が公示され、その投票日が12/16と迫っています。たくさんの政党が乱立し、どこに投票したら良いのか分からないという人も多いと思います。各政党の基本政策はバラバラで、しかも頻繁に細かな変更が発表されるのでますます迷ってしまいますが、どのようにまとめてくるのかが逆に楽しみでもあります。

 この原稿を書いているのは11/26なのですが、自分用のメモの意味も含めて、各政党について僕なりの観点で書いてみたいと思います。しかし前述した通り、さらなる政策の変更や政党の合流もあると思いますので、最終的にはご自身で確認してください。

 ちなみに僕が住んでいる地域では、11/26の時点では自民党、国民の生活が第一、みんなの党、共産党の候補者が立候補しています。この選挙区では今まで民主党、自民党、民主党とそのたびに当選者が僅差で入れ替わってきましたが、今回は現職の議員が民主党から"国民の生活が第一"に移籍しての立候補です。あなたの地域はどうでしょう。TwitterやFacebookで各候補者をフォローしておくのも有効かと思います。

 緑のgooに連載している僕としては、やはり気になるのはエネルギー対策とTPPでしょうか。エネルギーについては原発の代替エネルギーを、自然エネルギーはもちろん天然ガスや石油とのバランスを調整をしながら、地に足の付いた政策を示してくれる政党を求めたいです。TPPは、「経済の自由化」などと魅力的な言葉で謳われる反面、数々のデメリットについての情報をよく耳にするので、慎重に考えたいところです。

 政党別に見るとまずエネルギーに関しては、以前から社民党や共産党が一環した原発の即時廃止を訴えています。国民の生活が第一も、10年後の廃止から、即廃止と基本政策を変えてきました。同じく廃止を訴える、ドイツの緑の党に影響を受けて旗揚げされた"みどりの風"にも注目です。民主党は2030年代に原発稼動ゼロ。日本維新の会は反対派の橋下氏と推進派の石原氏との綱引き状態といったところでしょうか。自民党は電源構成のベストミックスという言葉を用いていますが、どの政党よりも推進の立場と言えるでしょう。

 TPPについては民主党とみんなの党、新党改革が参加の姿勢です。自民、公明、国民新党は慎重姿勢。日本維新の会も慎重姿勢でしたが、参加を明記する方向に移っています。それ以外の政党は断固反対というところが多いです。

 政策の論点はどれも見逃せませんが、ひとつ特に気になるのは憲法改正について。例えば自民党は賛成しています。今回の改正案が最終的に認められると、自衛隊を国防軍という名に変え、他国の戦争を交戦規定にのっとって援助する集団的自衛権を保持することになります。尖閣諸島などの領土問題は嫌というほど誰もが報道で耳にしていると思いますが、選挙とはこういった自国のあり方もふまえて、自分の考えを示すひとつの機会にもなります。

 まさに戦国時代の様相を呈している今回の選挙。東日本大震災の後の初めての選挙でもあるということも、忘れてはいけません。世論調査ではすでに色々と言われていますが、やがて選ばれる第一党の存在感だけではなく、新しい国会にどのような陣が敷かれるのか、その景色を探す選挙になりそうです。僕やあなたの1票が、その景色を作るのだということも忘れずに。


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