【1/24まで】全国300種類の駅弁が集結！ ローカル鉄道駅弁を紹介

　東京新宿の京王百貨店で12日から開催された「第52回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」。北は北海道から南は九州まで、44都道府県(山口、徳島、沖縄のぞく)から300種類以上の駅弁が大集結。当日空輸された駅弁や、会場で実演販売している駅弁などバラエティに富んでおり、編集部ではローカル鉄道線に乗らないと食べられない駅弁を取材してきました。

三陸鉄道久慈駅「磯の宝弁当」

出典：三陸鉄道公式ページ

　三陸鉄道は、岩手県の三陸海岸を縦貫する路線で、北リアス線、南リアス線があります。今回は、北リアス線の北の玄関口である久慈駅から駅構内にある三陸リアス亭の「磯の宝弁当」が実演販売で駅弁大会初登場。

「磯の宝弁当」は、いくら・うに・あわびがたっぷり入っています。
いくらは、プリプリ
うには、ふっくらふわふわ
あわびは、コリコリとしていて、じっくり甘みが出てきます。
全体の味付けもうす味で、素材の味が楽しめます。別添のしょうゆがいないことで味を殺さず、美味しくいただけるのがうれしいですね。

大人気の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台であり、東日本大震災の被災地となった、岩手県久慈市。復興の力を感じたお弁当でした。
次は、岩手で太平洋を眺めながら、三陸鉄道の車内で食べたいと思いました。

のと鉄道七尾駅「玉宝」

出典：のと鉄道公式ページ

のと鉄道七尾線は、石川県の能登半島七尾駅と穴水駅を結ぶ33.1kmの鉄道です。七尾駅からは、江戸幕府１１代将軍、徳川家斉に献上したと言われる幻の玉子巻、松乃鮨の「玉宝」が駅弁大会に登場。
太巻き全体を包む薄焼き卵は継ぎ目が一切なく、具の、かんぴょう、でんぶ、薄焼き卵と能登産米の酢飯とは絶妙なバランスで、口の中でたまごの甘さ、かんぴょうの甘辛さ、白身魚のでんぶの甘さをゆっくりと堪能できます。

富士急行線河口湖駅「富士山炭火焼肉弁当」

出典：富士急行ページ

　日本一富士山に一番近い鉄道 富士急行線は大月駅から河口湖駅までの全長26.6キロの山梨県を走る山岳鉄道で、今回は河口湖駅構内でしか販売していない「富士山炭火焼肉弁当」が初登場です。 こどもに人気の「フジサン特急」に描かれた「富士山炭火焼肉弁当」は、牛肉焼き、煮物とたっぷりの錦糸卵が入っていて、スタミナたっぷりの牛肉焼は、お子様でもペロリと食べられてしまう、ほどよい甘辛風味。中の大きなバラン（緑色の仕切り）は富士山の形をしていて、目の前の大きな富士山と比べたくなるお弁当です。 普段は、土休日限定販売なので、なかなかめぐり合えない「富士山炭火焼肉弁当」も駅弁大会では毎日直送されるのでお子様へのおみやげにいかがでしょうか。

南阿蘇鉄道立野駅「南鉄とり飯弁当」

出典：南阿蘇鉄道ページ

　九州・熊本県からは、南阿蘇鉄道をご紹介。
　立野駅は、2016年4月に発生した熊本地震によって発生した土砂災害により、運転見合わせが続いていて、今回駅弁大会に登場する「南鉄とり飯弁当」も現地では購入することができません。
「南鉄とり飯弁当」は、錦糸卵を敷いたご飯に照り焼きにした九州産ハーブ鶏モモ肉を載せ、鶏そぼろ煮と阿蘇名物高菜、県産大根なます、田舎風筑前煮を添えた同鉄道唯一の駅弁です。 「南鉄とり飯弁当」は、整理券販売です。午後２時頃に整理券を持っている方が購入できますので、あらかじめ総合案内にて午前１０時より配布される整理券をお受け取りください。

番外編「第52回記念特製どんぶり」

　鳥取県山陰本線鳥取駅で販売している、「山陰鳥取かにめし」は、今回の駅弁大会では特製どんぶりで販売しています。
やさしく味付けした紅ズワイガニは、中の炊き込みご飯が見えないほど、カニ身が敷き詰められていて、はさみも盛り付けられています。カニづくしのお弁当は身、炊き込みご飯、まぜご飯の順番で、最後まで美味しくいただけます。

特製どんぶりには、ふたがついていてとっても便利。自宅でも利用シーンがたくさんありそう。1日300食限定の「山陰鳥取かにめし」を購入してみてはいかがでしょうか。

会場案内

第52回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会
　・開催期間：2017年1/12（木）→24（火）
　　　　　　＜18日（水）は午後5時閉場、24日（火）は午後6時閉場＞
　・会場：京王百貨店新宿店7階 大催場
　　 ≫特設サイトはこちらから
　 駅舎をモチーフにした休憩所もあるので、お弁当を買ってその場で食べることもできます。



全国の駅弁を食べて、その地域に思いを馳せてみてはいかがでしょうか？