お値段サイバートラックの3分の1以下。カスタマイズ自在なEVトラック

  • 2025年5月5日
  • Gizmodo Japan

お値段サイバートラックの3分の1以下。カスタマイズ自在なEVトラック
Image: Slate Auto

これが主流になる時代がくる!

電気自動車(EV)は乗用車のみならず業務用トラックの世界にまで普及するか…と思いきや、Tesla(テスラ)のサイバートラック(Cybertruck)は苦戦中。

しかしながら、その課題を上手に解消したSlate Autoの新たなる挑戦が話題ですよ。

破格のEVピックアップトラック

Slate Autoが発表した「Slate Truck」は、実売2万ドル(約290万円)という驚きの低価格。サイバートラックが当初は3万9000ドル(約560万円)で発売を目指したものの、実際は北米で6万2000ドル(約880万円)からしか購入できないというトンでもない値段になってしまったのとは大違いです。

Image: Slate Auto

Slate TruckはEVピックアップトラックとして価格を極限まで抑えるため、とにかく不要なものをカット。まるで日本の軽トラのようなイメージで、2ドアのシンプルデザインに仕上がっています。

電動のパワーウィンドウも、自動運転システムも、一切備わっていません。ほぼスケルトンの仕様を標準にし、購入後に用途に応じてカスタマイズする流れとなります。

Image: Slate Auto

インパネ周りのデザインを見ても、最近の車には珍しい最新のインフォテインメントのシステムなど、まったく装備されていない様子が見てとれますよね。

オーディオは手持ちのスマホをBluetooth接続して、そこから流してねってスタンス。

でも、日々の仕事に使うピックアップトラックなんだからこれでよくない? それで手軽に購入できる価格になるのなら、むしろ大歓迎って向きも多いです。

夢は広がるも課題は山積み

Slate Autoの出資には、あのAmazon(アマゾン)の創業者であり、現会長のジェフ・ベゾス氏が名を連ねています。実際に発売へと踏み切られるのは2027年ごろとのこと。ただ、その時点で本当に2万ドルという実売価格を達成できているかどうかは謎のままです。なんといっても、いま自動車業界は関税問題などで揺れていますし、この実売価格はEV向けの各種補助金を考慮した上での設定ですから…。

Image: Slate Auto

そうはいっても、こちらはSlate TruckをSUV仕様にカスタマイズしてしまったイメージなんですけど、ここまでトランスフォームさせられるピックアップトラックはスゴいです。

オーナーが自分でできるものに加え、全米各地に広がる提携ショップに持ち込み、そこで本格的なカスタマイズに対応してくれるというのもうれしいポイントでしょうか。

すでにSlate Autoは、1億ドル(約140億円)を上回る出資金を集めているそうです。課題は山積みでも、やっぱり低価格で手に入るEVピックアップトラックは、待望の1台となるでしょう。

購入後はガソリン代が浮くことにもなりますしね。そのうちこちらがトラックの主流に〜なんて時代がやってくるかも?

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