パテック フィリップ、オーデマ ピゲと並んで、世界3大時計ブランドの一角に挙げられるヴァシュロン・コンスタンタン。世界最大の時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ」にて、超絶ハイスペックな新作を発表しました。
ヴァシュロン・コンスタンタンは270年の歴史を誇る名門ブランドですが、新作「レ・キャビノティエ ソラリア ウルトラ・グランドコンプリケーション -ラ・プルミエール-」は、その歴史のなかでももっとも複雑な時計です。開発には8年を要し、41の複雑機能、5つの天文機能、13件の特許出願、総パーツ数1,521個と、数字を羅列するだけで凄まじいものがあります。
Image: Vacheron Constantinスプリットセコンドクロノグラフ、ムーンフェイズ、永久カレンダー、ワールドタイム表示、トゥールビヨンといったオーソドックスな複雑機構(いや、これらだって相当な機構ですけど)だけでなく、満潮と干潮、大潮と小潮の表示もあり、裏側は太陽の軌道や星座の動きを表示する天文時計にもなっています。
Image: Vacheron Constantin時刻をチャイムの回数で伝えてくれるミニッツリピーター機能も搭載。4つのゴングと4つのハンマーを備えたウェストミンスター・カリヨンが搭載されていますが、ヴァシュロンだけに澄み切ったいい音で鳴ってくれそうです。13件の特許のうち、7件がこの機構のものだというから、かなり力が入っています。
これだけ情報量の多い時計ですが、ダイヤルはあくまでも見やすくレイアウトされているのは、さすがヴァシュロンだなあと感心させてくれます。ダイヤルはブラックベースにイエロー、レッド、グリーンの差し色が入っていますが、色使いもインダイヤルの配置も絶妙だし、全体のバランスが素晴らしいです。
Image: Vacheron Constantin搭載キャリバー3655も、これだけの機能を持ちながら薄く仕上げられており、ケース直径45mm、厚さ14.99mmのサイズに収めたのは見事です。
このレ・キャビノティエ ソラリアはユニークピース。つまり限定1本のみの製造です。価格はアナウンスされていませんが、まぁ軽く億超えは間違いないでしょうね。日本で姿を拝めるかも不詳ですが、将来的にこのムーヴメントの技術から派生した普及モデルがリリースされるかもしれません。それを気長に待ちましょう(それですら高嶺の花でしょうけど)。
Source: Vacheron Constantin
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