テスラの自動運転タクシー「サイバーキャブ」…イヤな予感しかない

  • 2025年3月25日
  • Gizmodo Japan

テスラの自動運転タクシー「サイバーキャブ」…イヤな予感しかない
Image: Gizmodo US - Tesla

昨年秋、Tesla(テスラ)が発表したロボタクシー「サイバーキャブ」。

ハンドルもペダルもない。テスラの自動タクシー「サイバーキャブ」 Tesla発表会「We, Robot」にて、以前からイーロン・マスク氏が語っていたロボタクシーがついに発表されました。その名も「Cybercab」。 ハンドルもペダルもない自動運転タクシーCybercabは、完全自動運転のタクシーです。最大2人まで乗車可能で、車内には運転用のハンドルもペダルもありません。Teslaなのでもちろん電気自動車ですが、マスク氏いわく充電はワイヤレス式。ドアの開閉は上下 https://www.gizmodo.jp/2024/10/tesla-cybercab.html

車内にはハンドルもペダルもない完全自動運転のタクシーです。この夏、テキサス州オースティンにて第1弾をローンチ予定となっています。これに対しかなり懐疑的な意見を持っているのは、自動運転のWaymoで2015年から2021年までCEOを務めたJohn Krafcik氏。いわく、まぁ無理じゃね?と…。

プロトタイプが非現実的?

ドイツの雑誌『Manager』のインタビューにて、Krafcik氏はイーロン・マスク氏のロボタクシーは、特に安全性において現実的ではないと語っています。

Krafcik氏がいうには、ロボタクシービジネスを安全に進めようと思ったら、サイバーキャブのプロトタイプでは無理であると。安全性最優先ならば、屋根にも横にも角にもセンサーが搭載されるだろうし、センサーが機能するようにワイパーやエアノズルなどのクリーニングツールも装着されるはずだと。さらに乗り降りのしやすさを考えると、クーペタイプではないはずだと指摘。

これらの意見は、昨年秋の発表時にも指摘されていましたが、今回Krafcik氏の指摘が一部で注目されているのは、「ロボタクシーサービスをごまかす方法はいくらでもありますから」というコメント。つまり、夏にオースティンでローンチするのは、ロボタクシー風なサービスなんだろうと辛口予想(批判)したわけです。

イーロン・マスク氏の過去の手口

まだ見ぬ他社のサービスを、自分の経験だけで決めつけるのはよろしくありません。もしかしたらTesla発のブレイクスルーがあるのかもしれないし。

…ですが、Krafcik氏の気持ちもわからなくもないわけで。なぜなら、マスク氏はビミョーなごまかし技の過去があるから。

Teslaボットは人間だけどこっちは本物。TeslaがスパコンDojoのD1チップ発表! これがDojoの頭脳部。9ペタフロップスの訓練タイルです。中には25枚のD1チップが入ってます。木曜のテスラ(Tesla)の新技術発表会「AIデイ」でオートパイロット部門上級ディレクターでプロジェクトDojoリードのGanesh Venkataramananさんが初公開しました。Dojoって何?Teslaは2年前から車載システム用に自社開発のAIチップを搭載しています。DojoはTesla車を駆 https://www.gizmodo.jp/2021/08/tesla-dojo-d1.html

二足歩行ロボのOptimus(オプティマス)の最初の発表会で登場したのは、ロボではなく全身スーツを着た人間でした。その後も、自動運転していると見えたOptimusが、実は遠隔操作だったこともありました。

ネタ元のElectrekはもっと手厳しい意見で、夏のローンチ時にはフェイクで誤魔化すのではなく、そもそも予告していたサービスが形にすらなっていない状態なのではないかと超辛口。実際、サイバートラックは当初の予定から遅れに遅れましたから、それも十分ありそうな話です。

この夏のサイバーキャブ、果たして実現されるのでしょうか。

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Source: via Autopian, Electrek

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