そうか、月にも日没があるのか。
月面に無人探査機が初めて触れたのは1959年のこと。その時は「衝突」のような形で、いわゆる「着陸」を果たしたのは1966年でした。それから無人・有人含め、幾度となく人類は月への挑戦を続けていますが、いまだに月は我々にとってロマンのかたまりです。
そんななか、NASAが月から見た日没の高解像度画像を初公開しました。the Guardianによると、西向きに撮影された画像には地球、そして金星も写りこんでいて、月の地平線に光が広がる様子はとっても神秘的。
Image: Nasa/Aerospace via The Guardian地平線が輝いて見える、いわゆる月の「地平線グロー現象」は、1972年のアポロ17号ミッションで月に降り立った宇宙飛行士ユージン・サーナン氏の記録で初めて登場しています。この現象は、日の出や日没時に「薄い大気中の塵に光が当たったもの」と考えられていますが、一部では「浮遊する粒子」という説も。
Image: Nasa/Aerospace via The Guardian今回、高解像度の画像が撮影されたことで、いまだ謎の多い「地平線グロー現象」の実態解明に近づくかもしれません。
アメリカの民間月着陸船ブルーゴーストは3月2日に月面着陸に成功。今回のミッションはNASAが巨額を投じる商業月ペイロード・サービスの一環で、2027年に再び人類を月に送る「アルテミス計画」のサポートも目的の1つ。来年には、ブルーゴースト・ミッション第2弾も予定されているとのこと。
一番近くにいるのに、まだまだ謎の多い衛星。今夜も空を眺めて思いを馳せるとしましょうか。
Source: the Guardian
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