Lifehacker 2025年2月27日掲載の記事より転載
iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4、visionOS 2.4の最初の開発者向けベータ版が公開されました。なんたって大きいのは、Apple Intelligenceが日本語に対応したこと。
同時にフランス語、ドイツ語、イタリア語、ブラジルポルトガル語、スペイン語、韓国語、中国語(簡体字)の8言語に加え、シンガポール英語とインド英語のローカライズにも対応しています。
Apple Intelligenceは、iPhone、iPad、Mac で使えるAI機能でユーザーのプライバシーを守りながら、さまざまなAI処理体験ができるのがほかにはない魅力です。
今回、日本語でも使えるようになった、Apple Intelligenceの便利な機能を紹介します。
まず、毎日の仕事や生活の中で利便性がアップするのが……システム全体の執筆支援(Writing Tools)
文章の書き直し:異なる表現や文体のバリエーションを提案。 文法チェック:文章の改善点を提案し、一括修正も可能。 要約機能:長文を簡潔にまとめる。メール(Mail)
優先メールを上部に表示:重要な未読メールを見逃さない。 メールの要約:長いメールを開かなくても、要点が分かる。 スマート返信:メールの内容に応じた返信候補を自動生成。通知の要約
メールやメッセージの通知を短くまとめて表示し、一目で内容を把握。Apple Intelligenceのアシストがあれば、文章を書かなきゃ、このメール読んで返信しなきゃとわかっていただけど後回しにしていたちょっとした対応がスムーズに進みそうです。
そして、さまざまなアプリからの多すぎる通知に追われ、大事なものを見逃すという悩みも解決できます。
これまで別のアプリを使っていたなら、iPhoneやiPad、Macでワンストップで処理できるようになります。ライティングツールとあわせたら、資料を作ったり、文章化して手元に残すスピードが格段にアップします。
ノート(Notes)
音声の録音と文字起こしに対応。 要点を自動要約して、内容を素早く把握。電話(Phone)
通話の録音と文字起こしが可能。 会話の要点を自動要約し、後で見返しやすい。Siriも自然に頼めるアシスタントに進化Siriも前に伝えた文脈も理解し返答、アクションができるように。リマインダーのセットやアラームのセットはもちろん。気になったことやお願いをサクッと頼めるアシスタントとして進化しています。
Siri(新デザイン & 機能向上)
システムに統合され、より自然に使える。 話しながらリクエストを修正可能(例:「アラーム…じゃなくて、タイマー10分…いや15分」)。 文字入力でのSiri利用も可能。撮りっぱなしになっていた写真が活躍できるように。スライドショーにしたり、音楽を載せたり、不要な部分を消したり。これまで過去の写真が上手に探せなかった人も、自然な言葉で見つけられるようになります。Image Playground(画像生成)では、3つのスタイル(アニメーション、イラスト、スケッチ)に沿った画像がつくれるようになりました。
写真アプリ(Photos)1. メモリー作成(写真を使ったスライドショー)
「元気に遊ぶ子どもの姿」などの説明を入力すると、関連写真を選んでストーリーを作成。 追加設定:「時系列で成長していく様子をまとめて」などのカスタマイズ可能。 音楽の追加:Apple Music から選ぶ、またはジャンルを指定。2. スマート検索
自然な言葉で写真を探せる(例:「Tシャツを着て、芝生の中を走る子ども」)。 動画も検索可能:特定のシーンをピンポイントで探せる。3. クリーンアップ(不要な物の削除)
写真の邪魔な物や人を簡単に消せる。 影や反射も自動補正して自然な仕上がりに。 被写体と背景を自動識別し、大事な部分を誤って消さないように調整。Image Playground(画像生成)
Apple Intelligence を使って、オリジナル画像を簡単に作成できるツール。作成方法
コンセプトを選ぶ:「海賊のコスチューム」や「宇宙の背景」などのテーマを指定。 説明を入力:より具体的なイメージをテキストで指示。 写真を活用:写真に登場する人や物を使って新しい画像を作成。3つのスタイル
アニメーション(3D風のリアルなキャラ) イラスト(シンプルでポップなデザイン) スケッチ(細かい線で描かれたリアルな絵)生成後のアクションでさらに便利に使えます。
関連アイデアを自動提案(例:宇宙関連の画像なら「ロケット」も候補に)。 すぐにプレビュー:複数の候補から選んで、詳細を調整可能。 作成履歴の保存:気に入ったバージョンを後で再利用できる。友人や家族とのコミュニーケーションに一役買いそうなのがこれらの機能。自分らしさをアピールできそう。
Genmoji(オリジナル絵文字の作成)
テキスト入力だけで新しい絵文字を作成。 友人や家族の特徴を反映した Genmoji も作成可能。 ステッカーやTapback(メッセージのリアクション) として利用可能。Image Wand(手書きスケッチを画像化)
Apple Pencil で手描きのイラストや文字を囲むと、AIが仕上げてくれる。 空白を囲むと、背景に合った新しいイメージを生成。ビジュアルインテリジェンス(カメラ機能)
カメラで物や場所を識別し、瞬時に情報を提供。 翻訳、QRコードスキャン、動植物の識別などが可能。ビジュアルインテリジェンスはさらに、場所情報の取得、ポスターの内容からカレンダーイベント作成などまでできるように進化する予定です。
気になるChatGPTとの連携は、ユーザー自身が使用の有無を選べて、アカウントログインなしでも使えるようになります。
SiriがChatGPTの知識を活用し、より詳しい回答を提供。 写真やPDFの内容も解析可能。 利用するかどうかはユーザーが選択可能(Appleはデータを保存しない)。ざっと紹介しただけでもかなりのボリュームのアップデート。これらの機能は、iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4 の最初の開発者向けベータ版 で利用可能です。
いよいよ迫ってきたApple Intelligenceの正式ローンチ日本語対応は4月を予定しているとのこと。
「自分だったらどんな風に使おう?」
Apple Intelligenceをすぐに使いたくて早々に手に入れたiPhone16を片手に、その日を首を長くして待ちます。4月なんてもうすぐだ!
Source: Apple Beta Software Program,Apple Developer Program,Apple Intelligence 公式サイト
Screenshot: via Apple