悲しいニュースをお伝えしなければなりません。
マイクロソフトの通話/チャットサービス『Skype(スカイプ)』が、サービスを2025年5月をもって終了すると発表しました。これからはコミュニケーション・アプリ「Teams」に注力することになります。
ユーザーの(だった)みなさん、なんとも言えない寂しさを感じているに違いありません。大丈夫、慰め合いましょう。私もです。
Skypeは、まだまだ音声通話の料金が高かった頃の2004年にローンチした基本無料通話のサービスです。
ネットにさえ繋がっていれば高音質の通話を楽しめるということもあって、一気に利用者を増やしました。
私は、今の夫と日本/カナダ間の遠距離恋愛をしていたときに、Skypeにはずいぶんとお世話になりました。毎晩、寝落ちするまで話ができていたのも、最終的に結婚するにいたるまで関係が続いたのもSkypeのおかげ。Skypeがなければ絶対に自然消滅になっていました。
Skypeって無料通話のパイオニア的存在であり、遠距離恋愛の救世主だったんです。いろんな人の気持ちをネット回線に乗せて運んでくれるキューピッドだったと言えるでしょう。
Skypeが使えるのは5月5日まで。Skypeユーザーは認証情報を使ってTeamsにログインできるようになります。SkypeアカウントでTeamsにログインすると、チャット履歴や連絡先が自動的に同期されるので、これまでのコミュニケーションを継続することは可能です。
でもね、Skypeを失うって、便利なサービスを一つ失う以上の意味がある。
トゥントゥントゥーン、トゥントゥトゥン♪ って呼び出し音が連れてきてくれたものは、利便性や有用性をはるかに超えた、親しい誰かとの幸せな時間でした。
顔を見ながら話せたあの日の喜び。料金を気にせず「また明日ね」と言える幸せ。
人の世のものに永遠はありません。サービスは時代のニーズに合わせて栄枯盛衰を繰り返します。だからせめて、私たちの中では永遠に生き続けてね、Skype。
Source: Microsoft 365 blog