AIライフハック。Google検索で「Fワード」を入れると検索結果のバランスよくなる

  • 2025年2月10日
  • Gizmodo Japan

AIライフハック。Google検索で「Fワード」を入れると検索結果のバランスよくなる
Image: Shutterstock.com

どうせこの抜け穴もすぐに塞がれるんでしょうけど。

もし、GoogleのAIによる検索結果に納得がいかない、あるいは信頼性の低い情報や悪質なソースからの誤った情報であなたを惑わせているなら、この手を試してみてはいかがでしょうか。

検索ワードに「クソ」を加えるだけ

実は、検索ワードに“Fから始まる不適切な言葉”を含めると、検索結果のトップに「AIによる概要」が表示されないのだとか。

例えば、"How large is the student body of Yale University?"(イェール大学の学生数はどれくらいですか?)と検索すると、検索結果ページには青いリンクの上にAI概要が表示されます。

Image: Gizmodo US

この要約がなくていいのであれば、"How large is the f*cking student body at Yale University?"(イェール大学のクソみたいな学生数はどれくらいですか?)というように検索すれば、AIによる概要がない通常の結果が表示されます。

ユーザーがGoogleのAIによる検索結果を無効にする方法を発見したのは、これが初めてではありません。過去にも検索結果ページのURLに特定の文字列を追加するなど、他の方法はありましたが、Fワードを加えてGoogleを罵るだけというのは一番シンプルですね。

まだまだ間違いの多いAI

てか、多くの人がAI要約を無効にする方法を見つけているということは、そもそもAI要約が望まれていないということなのでは…。そもそも、Web上には質の低い情報もたくさんありますし、結果の上位に表示されたからといって信憑性が高いわけでもありません。AI要約は、検索結果の一番上に堂々と表示され、正しい情報のように見えますが、誤った内容を要約している可能性もあり、誤解をまねくリスクがあります。

SiriがChatGPTとの統合によっておかしくなったのと似ていますね。少なくとも以前は、音声アシスタントが質問に答えられない場合、ユーザーをサイトに飛ばすだけでした。が現在、Siriは代わりにChatGPTが生成した応答を提供し、わからないことを認めずその代わりに間違った意味不明な答えを吐き出すこともあるから困ったものです。AI機能をOFFにする、という選択ができればいいのですが、ユーザーが好むと好まざるとにかかわらず強制的に使わざるを得ないことにモヤモヤします。

いまやGoogle DocsからX、Instagramまで、あらゆる場所にAIボタン​​がありますね。これは、ユーザーのためというよりも、テクノロジー企業がAI戦略を持つ必要があるためだと言えるでしょう。基本的なキーワード検索をしたいという要求はもはや高望みなのでしょうか…。

Googleが初めて検索にAIによる概要を導入したとき、「接着剤を使うとピザからチーズが滑り落ちるのを防げる」とか「小石を食べると腸の健康が改善する」とか、意味不明な回答を返すことで話題になりました。これはRedditのジョーク的なコメントから情報を得たと考えられています。AIに皮肉や風刺的なユーモアは伝わらないようです。

Ars Technicaは以前、この新しい抜け穴について報じたが、これは推測するに、GoogleがAIモデルを過度に慎重に操作していることが原因だ。xAIのGrokのようなボットは、喜んで罵倒語を発したり、デリケートな話題を議論したりするが、GoogleのGeminiはそれをPGレベルに抑えている。GoogleはおそらくGeminiに罵倒語の繰り返しを避けるように訓練しており、それを避けるために、罵倒語が存在する場合は検索で無効にしている。

AIの問題点は他にも

ウェブメディアArs Technicaは以前、このFワード検索について報じており、推測するにGoogleがAIモデルのコンプラを過度に気にしすぎていることに起因している可能性があるとのこと。XのAI「Grok」のようなボットは、不適切な言葉やセンシティブな話題についても積極的に話すのに対し、GoogleのGeminiはPG12レベルの内容にとどまっています。おそらくGoogleはGeminiをお上品に訓練しており、そのため検索結果に罵り言葉が含まれると、単に無効化されるのではと考えられています。

Googleは、このAI概要の機能によってウェブサイトへのトラフィックが減少することはないと主張しています。なぜなら、概要を閲覧したユーザーは、興味のあるものを見つけたら情報元をさらに深く調べるはずだ!と思い込んでいるようです。自社のコンテンツを勝手に大規模言語モデルに取り込んだとして、OpenAIやPerplexityなどの企業を訴えているメディア企業もあります。

昔みたいに、ただただクソシンプルに検索結果に沿うウェブサイトのリンクをくれるだけでいいんだよ!

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