藤棚という物を見たことやきいたことがある人はいるでしょうか。
藤の花を園芸棚で育成する様のことですが、見栄えは抜群に良い育成法なのです。
それがモッコウバラでも応用が効くということで、注目されています。
育成方法を交えながらその辺をご紹介します。
中国を原産とするバラの一種で、薄黄色の花が開くのが特徴です。
バラ科の特徴である枝に棘があるという品種ではありません。
花を咲かせるのは4月頃から5月頃に当たります。
日本に来日したのは江戸時代で、強い匂いを放つところからインドの芳香剤である木香のようだというところからモッコウバラとつけられました。
育成にもっとも重要なのは、土、肥料、水の問題でしょう。
まず土には水はけの良い配合のものを選びましょう。
ホームセンターなのでも配合されたものが売られているので、無理に自分で配合を行う必要はありません。
次に肥料ですが、基本的には固定肥料を与えておけば問題ありません。
バラ用の肥料も販売されているので、チェックしておくのも良いでしょう。
最後に水の問題ですが、鉢植えの場合は乾いたら与えるスタイルで、地植えの場合は雨水で凌ぐことができるため、ほとんど水やりの心配はする必要はありません。
藤棚のような育成をこのモッコウバラで行うにあたって注意しなければいけないのは、素材の問題です。
木材を使用して作る場合は、防腐処理を行ったとしても5年程度しか持たないと考えておく必要があります。
入念な防腐処理を行ったとしても、腐るときは腐ります。
バラ棚の場合は、鉄パイプなどを使ったものを選ぶのがベストです。
10年以上は間違いなく持つでしょう。
長期的に考える場合は入念な素材選びが重要となります。
モッコウバラは華やかな香りが特徴的なので、バラ棚として育てるには、かなり適した植物です。
ちょっとした植物園の雰囲気を醸し出すことができるので、興味のある方は、是非、やってみることをおすすめします。
※トップ画像はPhoto by Audreyさん@GreenSnap