彼岸花は赤くて繊細な花びらが印象的。育てるのであれば綺麗に咲かせたいですよね。
そこで今回は、上手に育てて咲かせるための水やりや肥料のやり方など、正しい方法を紹介します。
まず大前提として押さえておいて頂きたい知識があります。
それは、彼岸花には2種類あるということです。
片方は「春に葉がつくもの」。他方は「秋に葉がつくもの」です。
前者は寒さに強いです。冬を越えて春に葉をつけると考えると想像しやすいですね。
後者は夏を越して葉をつけるので、暑さに強いです。
お住まいの地域が寒い地域であれば春のほうを、暑い地域であれば秋のほうを育ててください。
彼岸花の水やりで気をつける点はたった一つです。
それは「水をあげ過ぎない」ということ。
というのも、彼岸花はもともと水気のない土壌を好みます。
裏を返せば潤う程の水は合わないんですね。
そのため田畑・庭で栽培する折は基本水やりをしないでください。降ってきた雨で十分です。
鉢植えの場合も基本的にあげなくて良いのですが、夏期には水をあげてください。
肥料は有り体に言えば要りません。あげなくても育ちます。彼岸花は強い植物なので大丈夫なんです。
ただ、次の年の開花を良くする目的であげることはしばしばあります。
その際は葉がついている期間を選びましょう。
その期間に希釈した肥料をあげてください。
球根に栄養が届けば翌年の開花率を向上させてくれます。
彼岸花は強い植物で、育てやすいことがおわかり頂けたと思います。
余談ですが、球根には毒が含まれるため、モグラなどの害を及ぼす生物は寄って来ません。
そのため特に管理しなくても食べられたりすることがなく、面倒な管理がとことん不要な植物なのです。
最低限の注意さえ怠らなければ開花させられるので、ぜひ一度お試しください。
※トップ画像はPhoto by 小野路さん@GreenSnap