ドローンによる赤外線画像の自動解析ツールを開発
ソフトバンク・テクノロジー株式会社(SBT)は8月29日、エナジー・ソリューションズ株式会社(ESI)、M-SOLUTIONS株式会社(M-SOL)と共同で、ドローンを用いた太陽光発電所の赤外線検査における人工知能(AI)による赤外線画像(IR)自動解析ツールを開発したと発表した。
全発電量のうち太陽光発電は、2016年の5%から2030年には7%が見込まれているが、国際水準に合わせた発電コスト低減が進められ、再エネ特別措置法改正により太陽光発電所の保守メンテナンスが義務化されていることから、より定期点検や竣工検査等にかかるコスト低減が必須となってきている。
「ドローンアイ」サービスを2016年に開始したESIは、これまで100カ所以上の太陽光発電所で赤外線検査を行い、目視でのホットスポット判別をし検査報告書を作成してきたが、この大量の検査データをSBTが開発した画像認識アルゴリズムを適用させ、高精度な異常モジュール検出を短時間・低価格で実現したという。
人工知能(AI)による自動解析ツールの特徴は、1)2MWメガソーラーの解析が3分で完了すること、2)4パターンのモジュール異常に自動分類し解析結果を出力できること、3)解析結果をクラウドに保存し検査結果報告書を即座に作成できること、としている。
迅速・低コストで高精度の検査サービス提供可能に
なお、太陽光発電O&M事業やドローン空撮事業を行っている企業が、ドローンを活用してソーラーモジュールの赤外線検査を展開する際、ドローンアイのクラウドサービス・ソフトウエア・研修を提供するドローンアイパートナー制度がある。
これに加入することで、迅速・低コストで精度の高い検査サービスを顧客に提供できるようになる。同サービスの提供は、2018年9月から開始し、効率的な検査実施の実現に寄与するとしている。
そして、同ツールを実装したESIのドローン&クラウドソーラーモジュールIR検査サービス「ドローンアイ」について、一般およびドローンアイパートナーへの提供開始は、この9月を予定しているとのこと(同システムは3社共同で2017年9月に特許出願済)。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ソフトバンク・テクノロジー株式会社 プレスリリース
https://www.softbanktech.co.jp/corp/news/press/2018/