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機能面だけじゃない「見た目」も魅力的 潮力発電で155000世帯の電力を供給

  • 2016年8月19日
  • エネクトニュース
人口的にラグーンを造成
イギリスのスウォンジー湾では、潮位の変化を利用した発電計画が進んでいる。その発電量の規模は32万kWとなり、120年間にわたり、155000世帯の電力がまかなえると期待されている。

スウォンジー湾は世界で2番目に潮位差が激しいことで有名で、その差は10m近くになる。湾の中に6マイル(約9.6km)におよぶ壁を建設し、11.5平方kmの人口的なラグーン(潟湖)を作ることで、潮位差を使った発電を行うことが可能になる。この発電所は見た目の美しさ以上の大きな利益を生み出すと評されており、ままさに機能面のみでなく、デザイン性にも優れた景観をも保護する発電所である。

ラグーン内外の潮位差を利用
満潮時にラグーンの堰を閉じておくことで、ラグーンの外部の潮位が内部よりも高くなる。その時に堰を開くことで水がラグーンの内部に流れ込む。堰には直径6m、長さ18mのタービンが26個設置され、水流の力を利用して発電を行う。

干潮時には、ラグーンの外部の潮位は内部よりも低くなり、堰を開くと今度は水がラグーンの外部に流れ出す。この時も発電を行うことが可能となる。

地域活性化もねらい
人口的な湾の造成に際し、発電以外にも活用できるように計画が進められている。サイクリングやセーリングといった巨大スポーツエリアとしての使用のほか、牡蠣や昆布などの養殖などへの活用も見込んでいる。

計画はイギリスのエネルギー省によって2015年6月に承認されており、早ければ2017年にも建設が始まる予定。


▼外部リンク

Tidal Lagoon Swansea Bay
http://www.tidallagoonswanseabay.com/

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