今年こそは海外旅行をしたい! と考えている人も多いのではないでしょうか? しかもせっかく行くなら何か“これ”というきっかけがほしい!
そこで注目したいのが、カリフォルニアにある元祖ディズニーランド・リゾート。現在、ディズニーファンの聖地と言われるこの場所では、開園70周年をお祝いする「ディズニーランド・リゾート70周年セレブレーション」を開催しているんです。
日本や海外のディズニーランドに50年以上通い続けてきた筆者が、カリフォルニアディズニーランド・リゾート70周年イベントの魅力を余すことなくご紹介いたします。
今回はカリフォルニア ディズニーランド・リゾートの2つのパークのうち、「ディズニーランド・パーク」で70周年を記念して復活する伝説のショー、「ペイント・ザ・ナイト・パレード」の詳細をレポートします。
カリフォルニア ディズニーランド・リゾート70周年を記念して過去に開催して大人気を博したあのパレードが帰ってきました。その名も「ペイント・ザ・ナイト・パレード」。
このパレードは2014年の香港ディズニーランド開演9周年にて初めてお披露目され、その後、2015年からカリフォルニア ディズニーランド・リゾート60周年記念イベントで公演、2018年には「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」でも公演があった大人気のナイトエンターテインメントなのです。
お披露目当時はディズニーパーク史上初めて“フルLEDパレード”を行ったことでも話題になりました。100万個以上ものライトで煌めく7つのフロートにキャラクターが乗り込み、ディズニーランドのパレードルートを巡ります。
東京ディズニーランドでもお馴染みの「メインストリート・エレクトリカルパレード」の進化版とも言えるこのパレードは、ところどころにディズニー映画『シュガー・ラッシュ』の主題歌も組み込まれた、ポップで楽しい世界観が特徴。エレクトリカルパレードに馴染みのある日本人ゲストからすると、メカニカルな新アレンジがとても魅力的に感じること、間違いなし。
パレードは、ルート沿いのどこで見ても楽しめるけれども、なるべく見やすい位置で観賞したいのがファンごころ。開始1時間くらい前から場所取りが始まるので、状況を見ながら観賞場所を確保しましょう。
さあ! 光きらめくナイト・パレードが始まります! ここからは、ディズニーランドのナイトエンターテインメント「ペイント・ザ・ナイト・パレード」について、ユニットごとに詳しくご紹介いたします。
ゲストたちの大歓声の中、エレクトリカルパレード開始前に流れることでお馴染みのファンファーレとともに登場するのは、ピーター・パンと妖精のティンカー・ベル、そして、花の周りを美しく舞う蝶々に扮したダンサーたちです。
流れるBGMは、映画『ピーター・パン』の名曲「きみもとべるよ!」や「右から2番目の星」などのアレンジに加え、バロック調にアレンジされた「メインストリート・エレクトリカルパレード」のテーマソングがリミックスされています。
更に今回は開園70周年を記念したリバイバルということで、ピーター・パンの乗るフロートに70の数字が出現します。文字の出るタイミングは決まっていないので見られたらラッキーです。シャッターチャンスを逃さないでくださいね。
続いてやってきたのは、光に包まれた巨大なマペットたち。くまのプーさんに出てくるティガー、アラジンに出てくる魔人のジーニー、そして、美女と野獣に出てくるろうそくの燭台のルミエールがお目見え。
この大きなパペットは、ダンサーが一人一人操縦して動かしているのも見どころ。かなり間近に見ることができるのも、本場ディズニーランドならではの素晴らしさです。
続いて登場するのは、映画『モンスターズ・インク』シリーズの主役であるサリーとマイクです。
フロートの上には、映画にも登場する「部屋のドア」がお目見え! 左右に揺れるドアの中には、眠る子供をおどかそうとする様々なキャラクターの姿が登場します。観賞場所によって見えるキャラクターが違うので、ついついモニターの映像を凝視してしまう楽しい演出です。
モンスターズ・インクと同じく、ディズニー&ピクサー映画シリーズから登場したのは映画『カーズ』に登場する主人公ライトニング・マックィーンと、マックィーンを乗せてレース会場に運ぶトレーラーのマック。
最大の見所は、トレーラーの側面の、何千もの球体でできたスクリーン。この球体が揺れることによって巨大な画面となり、カーレースのシーンや花火が打ち上がる様子など様々な映像が描かれるのです。近くで見ると一つ一つの球体なのに、全体を通すと映像になる技術は、圧巻です!
続いて美しい歌声とともに登場するのは映画『リトル・マーメイド』のアリエル。パレードルートが、いきなり海の世界に早変わりです。
光り輝く貝殻に座るのは主人公である人魚姫のアリエル、そして、その父親である海の王様、トリトン。さらにアリエルの友人であるフランダーやセバスチャンも登場します。
映画『ファインディング・ニモ』のニモと父親のマーリンも「海の仲間たち」という位置付けで登場。『リトル・マーメイド』のユニットに映画『ファインディング・ニモ』のキャラクターが登場するのは、ちょっとサプライズ的で可愛いらしいし、 面白いですよね。
軽快な音楽に乗ってやってきたのは、映画『トイ・ストーリー』シリーズの仲間たち! 先頭に登場するのはカウガールのジェシー。光り輝くヨーヨーを振りながらパフォーマンスをするダンサーにも注目です。
そして、超巨大なスリンキー・ドッグのフロートに乗ってカウボーイのウッディ、バズ・ライトイヤーが登場。スリンキーの針金部分がLEDライトになっていて、様々な光を放つのがこのフロートの見所です。バズ・ライトイヤーの名セリフ「“To infinity and beyond!”」(無限の彼方へさぁ行くぞ!)の台詞も、聞くことが出来ますよ。
絢爛豪華なLEDで光り輝く黄色いドレスを身にまとっているのは映画『美女と野獣』のヒロイン、ベル。背景には魔法のバラのモニュメントが輝き野獣と踊るダンスホールの様子が再現されています。
その後ろには、長く光る金色の髪の毛が象徴的なプリンセス、ラプンツェルが登場。彼女の乗るフロートには空に飛ばす「ランタン」が優しい光を放っています。まるで、映画のワンシーンを見ているかのよう。
ラプンツェルの後ろでは、ブルーのドレスを見にまとったシンデレラがゲストの皆様に向けて優雅なご挨拶をしてくれます。
巨大な氷の城のフロートと共に登場するのは、アナとエルサ。雪が舞い落ちる姿を表現したダンサーのドレスにも注目です。
アナとエルサの乗るフロートの後方には、森が真っ白に輝く雪景色を表現したフロートに乗ったオラフが続きます。
フィナーレはやっぱりミッキー&フレンズの登場です。てんとう虫のように、コロンとした丸いミニフロートに乗ってグーフィー、ドナルドダック、ミニーマウスがゲストにご挨拶。とても小さなフロートなのでゲストとの目線が近い!
そして、いよいよアニメーション映画『ファンタジア』に登場する、魔法使いの弟子のコスチュームを着たミッキーマウスが登場! 輝きながら回るフロートとハイテンションなミュージックでパレードはフィナーレを迎えます。
ここまで夜のディズニーランド・パークを華やかに彩る「ペイント・ザ・ナイト・パレード」を紹介しましたが、他にも70周年記念イベントでしか見ることのできないパレードやショーが満載。
近日公開予定の次の記事では、「ディズニーランド・パーク」で行われるナイトショー「ワンダラス・ジャーニー」、デイタイムのグリーティングパレード「セレブレート・ハッピー・カバルケード」、「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」で行われるナイトショー「ワールド・オブ・カラー・ハピネス!」、パレード「ベター・トゥギャザー:ピクサーパル・セレブレーション!」を紹介します。
文・写真=吉田よしか