「自分の取扱説明書ってこういうことか!」土屋太鳳が30歳になって身につけた自分の“機嫌の取り方”

  • 2025年4月18日
  • CREA WEB

土屋太鳳さん。

 土屋太鳳さんのインタビュー後篇では、体が資本の舞台において、日頃から土屋さんが意識していることや、自身の「取り扱い説明書」や最近初体験したという、とある出来事についても語ってもらいました。


みんなに「大好きだよ、大好きだよ」と伝える


土屋太鳳さん。

――舞台は体が資本ともよく言われます。土屋さんは『今際の国のアリス』シリーズなどでもその肉体の俊敏性、柔軟性をいかんなく発揮されていますが、日頃から体力づくりで意識していることはありますか?

 本当に体は資本だと思います。大事にしていることで言うと、最近お野菜を増やして、せいろで蒸した温かいお肉やお野菜とか体にいいものをいただくようにしています。水分もたっぷり摂るように意識しています。

 そのほかは走ったり、ストレッチをしたり、発声をしたり。特に発声は自分のストレス発散にもなるので、1時間くらいかけてやっています。時間がないときは移動中にやるので、舞台中はほぼ車の中で発声していると思います(笑)。

――発声は、メンタルにすごくつながっているそうですね。

 そうなんです! アスリートの方々も、心のメンテナンスのときに発声していると伺ったことがあります。発声をしていないと、上手に声が出せなかったりする。それが心が疲れるきっかけになっちゃったりするんですよね。

 私自身、20代前半は発声の仕方がわからなかったです。改善したくて発声を始めるようになったら、しっかり響きを使った発声ができるようになったので、とても楽になりました。発声以外では呼吸法もすごく意識しています。


土屋太鳳さん。

――心身のメンテナンス、自分のプラスになる今のようなことは、20代のうちにこつこつ身に着けていったのですか?

 最近、「自分の取扱説明書ってこういうことなのか!」と思うようになりました。少しでも気持ちを軽くするためには、呼吸やストレッチ、走ることが必要で、根本は食べるものだなと行きついた感じです。

――心がご機嫌でいるための土屋さんの取説は、ほかに何かありますか?

 みんなに「大好きだよ、大好きだよ」と伝えると、なんかすごく楽になります。あと「ありがとう」と言うようにもしています。

「ありがとう」と言うことが、一番心が安定するらしいです。言葉の持つ力みたいなものを感じます。

 相手に言っていることを、脳は自分に言っていると勘違いするそうなんです。それぐらい脳はすごく素直だから、心があたたかくなる言葉をたくさん言って、脳を和らげてあげることが大事なのかなと思っています。

人生で大切にしている言葉は…


土屋太鳳さん。

――次号の『CREA』の特集テーマが「人生相談」特集なのですが、普段、土屋さんは何かを相談したいとき、どなたに相談しますか?

 悩みの分野にもよると思うんですが、まんべんなくちゃんと相談できる人は基本的に母なのかなと思います。

――これまで「この人の言葉に救われた」というエピソードはありますか?

 私のInstagramやブログを見て、コメントをしてくださる方の言葉は励みになります。すごく大事なことを書いてくださっていたりするんです。

 これまでのなかで印象的で、ずっと大切にしているのは、「迷わなければ、迷路からは出られない」というブログのコメントです。自分にはとても刺さった一言でした。「ああ、迷っていいんだ」と思えたので。

 あと…相談とはちょっと違う方向になってしまうんですけど、私はこれまでに占いとかに行ったことがなかったんですね。お仕事で、たとえば番組のコーナーで少し、という経験はあるんですけど、プライベートでという経験がなくて。

――そうなんですね! 一度もですか?

 そう、一度も。でも、この間30歳になったので初めて行って、すごくいい経験になりました。

 30歳からの10年って、家族ができたり、親が年齢を重ねたり、体調が変化したりとかいろいろ出てくると思うんです。そのときに自分が何をどうしたらいいのか、違う目線から聞けることは、人生が明るくなる一つの方法だと思いました。


土屋太鳳さん。

――お話できる範囲で、土屋さんはその占いでどんなことを言われたのでしょうか?

「すごく働いてください。働けば働くほどプラスになります」と言われました(笑)。それがあってということではないんですが、30代は自分のやりたいことをしっかりやろうと思います。あとは、家族からまず全力で幸せにしていきたいと思います。

――土屋さんのご家族や周りの方を大事にしている印象は、昔から全然変わらないですよね。

 人は小さなことで簡単に離れてしまうものですからね。だから、できるだけ思ったことは言ったほうがいいなと思ったので、「大好きだよ」と言うお話に戻ります。でも…姉も弟も全然私に「大好きだよ」なんて言わないんですけどね(笑)!

彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.2『マクベス』


彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.2『マクベス』

出演:藤原竜也、土屋太鳳、河内大和、廣瀬友祐、井上祐貴、たかお鷹、吉田鋼太郎ほか
作:W.シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出・上演台本:吉田鋼太郎(彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)
音楽:東儀秀樹
ツアー公演情報
【宮城公演】5月30日(金)〜6月1日(日)仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
【愛知公演】6月6日(金)〜8日(日)刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
【広島公演】6月12日(木)〜14日(土)広島文化学園HBGホール
【福岡公演】6月20日(金)〜22日(日)福岡市民ホール 大ホール
【大阪公演】6月26日(木)〜30日(月)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

カーディガン59,400円、ドレス59,400円/CFCL(CFCL OMOTESANDO 03-6421-0555) ネックレス 42,900円/PLUIE(PLUIE Tokyo 03-6450-5777) イヤーカフ33,000円、リング49,500円/Hirotaka(Hirotaka 表参道ヒルズ 03-3478-1830)シューズ49,500円/MANA(株式会社コンコルディア info-concordia@mana-l.com)

文=赤山恭子
写真=佐藤 亘
ヘア&メイク=尾曲いずみ
スタイリスト=藤本大輔(tas)

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