日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、愛知県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
愛知県と長野県の境にある、標高1,415メートルの県下最高峰・茶臼山と、標高1,358メートルの萩太郎山の間に広がる茶臼山高原。
この高原内の萩太郎山山頂付近には「芝桜の丘」という花畑があり、南アルプスの山々と川の流れを6種類の芝桜で描いた「天空の花回廊」が楽しめる。
茶臼山高原は、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々美しい自然美が広がる絶景スポット。
毎年5月中旬から6月上旬にかけて、22,000平方メートルの広大な敷地に、約40万株の芝桜が咲き誇る。
夜間はライトアップされる日もあり、満天の星と芝桜の美しい写真を撮影できたり、野生の鹿に出会えるナイトサファリ体験も。
また、茶臼山のある豊根村は標高が高く、愛知県の中でも桜の開花が遅いエリア。お花見シーズンを逃してしまった方も、情緒的な日本の原風景と桜の景観を楽しむことができる。
茶臼山高原の芝桜(ちゃうすやまこうげんのしばざくら)
所在地 愛知県北設楽郡豊根村大字坂宇場字御所平70-185
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/140/
愛知、岐阜、三重の3県にまたがり、広さ26.4ヘクタールもある「国営木曽三川公園」は、日本一広い国営公園として知られている。その公園にある138タワーパークは、一宮市のシンボルとして「ツインアーチ138」が目印になっている。
四季折々の花が咲き誇る名所としても知られており、芝生広場横のローズストリームには約1,400株の四季咲きのバラが植えられている。例年4月下旬から5月上旬は壁面をモッコウバラが覆い、まるで童話のワンシーンのような景色に。138タワー展望階から眺めると、淡い黄色が一面に広がり圧巻。
見ごろの時期:例年4月下旬〜5月上旬
138タワーパークのモッコウバラ(いちさんはちワーパークのモッコウバラ)
所在地 愛知県一宮市光明寺字浦崎21-3(138タワーパーク)
https://www.kisosansenkoen.jp/~tower138/
弥富市を流れる宝川の遊水地である三ツ又池。豊かな水辺空間を楽しめる三ツ又池公園は、春になると芝桜とネモフィラの2種類の可憐な花々を鑑賞できるスポットとなっている。
毎年4月中旬頃から下旬にかけて、約7.5万株の芝桜が見頃を迎える。まるでピンク色の絨毯のように、芝桜が一斉に咲き誇る姿は圧巻の一言。
ネモフィラの花も芝桜と同時期に見頃を迎える。一面に広がる澄んだブルーのネモフィラは、心を爽やかに癒してくれる。
見ごろの時期:芝桜:4月中旬〜下旬/ネモフィラ:4月上旬〜5月上旬
三ツ又池公園の芝桜とネモフィラ(みつまたいけこうえんのしばざくらとネモフィラ)
所在地 愛知県弥富市鳥ケ地1丁目709-5(三ツ又池公園)
https://www.city.yatomi.lg.jp/shisetsu/1000959/1005454/1000964.html
岩倉市内を南北に流れる五条川。この川の両岸には1,300本もの桜が咲き、日本の「さくら名所100選」にも選ばれている。約7.6キロにわたって続く桜のトンネルは、美しいアーチを描き、春ならではの絶景。
毎年3月下旬から4月上旬にかけて開催される「岩倉桜まつり」期間中は、ライトアップが実施され幻想的な夜桜を楽しめる。このほか、こいのぼりの絵柄を縁取った糊を川で洗い落とす「のんぼり洗い」の実演も行われ、毎年多くの観光客で賑わう。
桜の散り際になると水面が花びらで覆われ、ゆっくりと流れていく様も風情がある。
開催期間:2025年3月28日(金)〜4月6日(日)
岩倉桜まつり(いわくらさくらまつり)
所在地 岩倉市内の五条川河畔
https://www.city.iwakura.aichi.jp/category/3-11-0-0-0.html
約100年の歴史を誇る、格調高く優美な城郭風建築の外観とクラシカルなアールデコ様式が人気の蒲郡クラシックホテル。
高台に立ち、三河湾に浮かぶ天然記念物の竹島や蒲郡の街並みを一望できるホテルとしても有名。春には毎年4月下旬から5月上旬にかけて約3.4ヘクタールの園内に5種類のつつじ約3,000本がピンクや赤の花を咲かせる。
華麗なつつじが咲き誇る庭園と、目の前に穏やかに浮かぶ竹島はまるで日本絵画のような絶景。つつじや竹島を眺めながら美食をいただくひとときを満喫して。
見ごろの時期:毎年4月下旬〜5月上旬
蒲郡クラシックホテル つつじまつり(がまごおりクラシックホテル つつじまつり)
所在地 愛知県郡市竹島町15-1(蒲郡クラシックホテル)
「道の駅アグリステーションなぐら」の近く、名倉川沿いにある見事なコヒガンザクラの並木道。
濃緑の山々を背景に淡いピンクの桜並木がカーブを描き、延々と続いていく景色は、息をのむほど美しい日本の原風景。
見頃は4月上旬から中旬。愛知県にはどこか昔懐かしい日本の原風景を感じられる場所が、実はたくさん残っている。
「アグリステーションなぐら」では、えごま五平餅などこだわりの味が堪能できる。
清水のコヒガンザクラ(しみずのコヒガンザクラ)
所在地 愛知県北設楽郡設楽町西納庫字森田32
東海地方随一の紅葉の名所として有名な香嵐渓。この渓谷にある小さな山、飯盛山の北西向き斜面の約5,000平方メートルに、「早春の妖精」と呼ばれるカタクリの群生地がある。
花が咲くまでに7〜8年かかるといわれており、香嵐渓では昔から自生していたものを保護・育成した結果、現在の大きさになった。例年開花は3月中旬頃で、4月上旬まで見られる。
足助川をはさんだところにある、古い町並みは、愛知県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された場所。かつての宿場を思わせる情緒あふれるスポットなので、こちらの散策もおすすめ。
香嵐渓カタクリ群生(こうらんけいカタクリぐんせい)
所在地 愛知県豊田市足助町
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/2155/
名古屋市天白区にある「名古屋市農業センター delaふぁーむ」は、しだれ梅約12品種約700本が植えられている、国内有数の規模を誇るしだれ梅園。
きりっとした一重咲きの白、滝のように垂れかかる八重咲きの桃色などさまざまな品種の梅が咲き、そこはまさに桃源郷。
見頃は3月上旬から中旬。うっとりするような甘い梅の香りを堪能できる。
開催期間:2025年2月15日(土)〜3月14日(金)※2025年は既に終了
名古屋市農業センター delaふぁーむ しだれ梅2023(なごやしのうぎょうセンター デラふぁーむ しだれうめ2023)
所在地 愛知県名古屋市天白区天白町平針黒石2872-3
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/2037/
尾張の古刹・曼陀羅寺に隣接する曼陀羅寺公園で、毎年4月中旬から5月上旬にかけて開催されるイベント。
早咲きから遅咲きまで12種約60本の藤が園内の藤棚に張り巡らされ、紫・紅・白など色鮮やかな藤や、長く優雅な花房から短く可憐な藤まで、様々な姿の藤を楽しめる。
妖艶な姿と甘い香りに思わずうっとりとしてしまうはず。
開催期間:2025年4月12日(土)〜5月3日(土・祝)
こうなん藤まつり(こうなんふじまつり)
所在地 愛知県江南市前飛保町寺町202
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/69/
野外体験の森や冒険遊び場など親子で楽しめる施設や遊具がある野外活動型総合公園「大府市みどり公園」内にある「ポート・フィリップ園」にミモザの森が広がる。
1997年5月13日にポート・フィリップ市の代表が初めて大府市を公式訪問したのを記念して造られた。
ここ数年リースやスワッグなどで人気のミモザ。ただ、ミモザの森を見たことのある方は少ないかもしれません。春の訪れを感じさせてくれる鮮やかな黄色い花に癒されてみては。
ポート・フィリップ園のミモザの森(ポート・フィリップえんのミモザのもり)
所在地 愛知県大府市北崎町大根2-193
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/3347/
文=CREA編集部