
リノベーションして、カフェや雑貨店などが入っている昭和生まれのレトロなビル。その1階に、海外の古い絵本をメインに、さまざまなジャンルの本を扱う古書店「Frobergue(フローベルグ)」があります。趣のある店内には、魅力的な本やアイテムがずらり。今度のお休みにでかけてみませんか。
手づくりアイテムのショップやおしゃれなカフェが多い蔵前に、ウグイスビルというレトロなビルがあります。昭和30年代に造られ、令和になってリノベーションされた、カフェや雑貨店などが複数入る趣のあるビルです。
「Frobergue(フローベルグ)」は、そのウグイスビルの1階に路面店のように入っている古書店。海外の古い絵本をメインに扱っていて、ショーケースや店頭に置かれた木箱には魅力的な本が置かれていて、足を止めたくなります。
扉を開けて中へ入ると、本棚や木箱に並んだたくさんの本たちが出迎えてくれます。高い天井に曲線を描く、照明を吊るす電線管はオーダーメイド。
アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、スウェーデンなどの19世紀から現代までの絵本を中心とした、文学、詩、アートなど幅広いジャンルの古書を扱っていて、直接買い付けたもののなかには、貴重な珍しい本もあるのだとか。
「Frobergue」は2015(平成27)年に横浜でオープンして、2021(令和3)年にここ蔵前に移転、2025(令和7)年に10周年を迎えました。
店名の「Frobergue」は、バロックの作曲家、ヨハン・ヤーコプ・フローベルガーの名前を借りたそう。お店の雰囲気にぴったりなクラシカルですてきなネーミングです。
ページだけを販売しているパターンも。前後のページが、本全体がどんな感じだったのか、この1ページから想像するのも楽しそうです。
また、古書とあわせて、新刊の本も並んでいます。新刊は、「Frobergue」に来るお客さんが好みそうなテイストのものを……というコンセプトで選んでいるのだとか。
新刊の1冊に、『カリジェの町の大時計』という絵本があります。こちらはなんと、「Frobergue」の常連のお客さんから店員さん、絵本作家さんになった、ぬまのうまきさんの作品だそうです。「Frobergue」の世界感が創造力をかき立てたのかもしれません。
イラストレーターさんとコラボしたアイテムも。
シバタリョウさんと一緒に作ったオリジナルポスター「The Little Book Room」は、シリアルナンバー入りの限定品で、0番が壁に飾られています。
また、19世紀にアルザス地方で生まれ活躍した、アンシおじさんの愛称で親しまれるジャン・ジャック・ヴァルツは、絵本だけでなく、イラストが描かれた缶入りのドラジェというお菓子もラインアップ。
「Frobergue」には、店外と違うゆったりとした心地よい時間が流れています。今度のお休み、魅力的な本やアイテムに出会いにでかけてみませんか。