
上野の「廚(くりや) くろぎ」は、高級割烹「くろぎ」で評判の甘味を味わうことができる店です。驚くほどふわっとしているかき氷や練りたてわらび餅は、シンプルながら手間を惜しまずにつくる料理店のこだわりがつまった一品。ボリュームもあるのでたっぷりと味わい堪能できること請け合いです。
JR御徒町駅から歩いて1分、中央通り沿いに面しているファッションビル「PARCO_ya(パルコヤ上野)」の1階にある「廚 くろぎ」。店内は中央にカウンター席があり、テーブルはゆったりとスペースをとって配されています。黒を基調としたシックな雰囲気に設えてあり、ゆるやかにジャズが流れ、落ち着きと華やかさのある雰囲気が漂います。
廚 くろぎの名物は練りたての「蕨(わらび)もち」です。九州産の「黒本蕨粉」を使用して、注文を受けてから職人が練り上げて提供しています。運ばれてすぐはまだほんのりと温かい状態。箸でつまむと柔らかくぷるんとしているのに、口に入れるとしっかりとした弾力があります。
もち同士がくっつかないように氷を入れているので、次第に冷たくなる温度変化や食感の違いも感じられます。練りたてならではの、贅沢な食感を楽しみましょう。
黒蜜のほんのりとした甘みがある蕨もちを、香ばしいきな粉や青大豆の色が鮮やかなうぐいすきな粉につければ一層風味豊かな蕨もちに。
蕨もちにつくドリンクは、猿田彦珈琲に特注のオリジナルブレンド珈琲や和紅茶、京都老舗茶舗「福寿園」の抹茶などからお好みのものを選べます。
廚 くろぎの人気メニューは、通年食べられるかき氷です。常時提供しているのは「みたらしみるく」「黒蜜きなこ」「森抹茶」の3種類で、このほか期間限定かき氷も2種類ラインナップ。
定番メニューのうち、めずらしい「みたらしみるく」を食べてみることに。
存在感のあるたっぷりとのったクリームは、クリームチーズを練ったもの。ほどよい固さの食感で濃厚なコクがあります。それに対して、氷は驚くほどふわっと軽い口あたり。とろりとしたみたらし蜜の甘じょっぱさも相まってなんともクセになりそうな味わいです。
食べ進めると、まろやかな甘みの練乳ミルクが登場。塩をまぶしたくるみの塩味と、ザクザクとした食感がアクセントになって味わいの変化を楽しめ、こし餡は練乳ミルクとの相性が抜群です。
蕨もちもかき氷も、運ばれてきたサイズ感に驚かれるかもしれません。「おいしいものをたくさん食べて満足して帰ってほしい」という店主の思いから、大きい器を使用してたっぷりと盛っているのだそうです。
ゆったりと落ち着きのある空間ながら、気軽に訪れることができる「廚 くろぎ」で、割烹で評判の甘味を味わってみてはいかがですか。