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みみずくモチーフのお守りがかわいい「雑司ヶ谷鬼子母神堂」にお参り

  • 2024年1月8日
  • ことりっぷ


池袋駅から徒歩15分の場所にある雑司ヶ谷鬼子母神堂は、安産と子育(こやす)の神様として知られていて、多くの参拝客が訪れています。樹齢約700年といわれる大公孫樹(おおいちょう)をはじめ、大きな木々に囲まれた本殿は厳かな雰囲気で、心落ち着ける場所です。池袋周辺に訪れた際には、鬼子母神堂を訪れてみませんか。
雑司ヶ谷鬼子母神堂に祀られている鬼子母神像は、1561(永禄4)年5月に掘り出され、お清めをしてから、東陽坊(後に大行院と改称後、法明寺に合併)に収められたと伝わっています。鬼子母神堂の本殿は、1664(寛文4)年、拝殿と幣殿は1700(元禄13)年に建立された権現造りの建物で、広島藩主・浅野光晟の正室自昌院により寄進されました。1960(昭和35)年に、東京都有形文化財に指定され、その後、大改修が行われ建立当時の形に復元されました。2016(平成28)年には国の重要文化財に指定。鬼子母神像は、こちらに祀られています。堂内には、貴重な絵馬も収蔵されています。
鬼子母神堂の境内には、ほかにも見るべきものがたくさんあります。鬼子母神の石像はほぼ中央に設置され、穏やかな表情で訪れる人たちを見守っています。武芳稲荷堂の前には、幾重にも連なった赤い鳥居が目を引き、撮影スポットとしても魅力的です。また、雑司が谷七福神の一つで、開運や福徳を呼ぶといわれている大黒天が祀られているので、こちらも参拝したいですね。ここの御神木である大公孫樹(おおいちょう)は、樹齢約700年で幹の周囲は約11m、高さは約33メートルにもなります。
本殿内には、貴重な絵馬が飾られています。東京都重要文化財に指定されている「三人白拍子図」は、歌舞伎役者の坂東しうかが我が子たちの成長を願って奉納されたと推測されています。ほかにも、たくさんの絵馬の奉納品が飾られ、興味深く鑑賞できます。中には、吉祥果といわれるざくろを描いた「柘榴図」もあり、子孫繁栄を表す絵馬も収蔵されています。
お堂には、ざくろを描いた絵馬や、おきつね様がかわいらしく描かれた絵馬などもあるので、願い事をしたためて奉納してみませんか。
参拝の記念に、授与品もチェックしたいですね。絵馬を形どったかわいらしいお守りや、みみずくのイラストが描かれた身体健全守など、おみやげにしても喜ばれそうなものが揃っています。
また土・日曜なら、境内にある大黒堂で、鬼子母神名物の「おせん団子」が食べられます。「おせん団子」は、鬼子母神に1000人の子どもがいたとされたことから名付けられ、たくさんの子宝に恵まれますようにという意味が込められています。江戸時代の頃から、参拝に訪れた人たちのおやすみ処の茶菓子やおみやげとして、人気の高いお団子です。
境内では、毎月第3日曜日に手創り市も開催されています。作家ものの手作り品が一堂に並び、多くの人たちが訪れます。ぜひ日程をチェックして訪れてみましょう。
鬼子母神堂には、こんな言い伝えが残っていると言います。「昔、父を亡くしたおくめという娘が、母と二人で住んでいました。ある日、母が病で床に臥せ、おくめは母の病が治るようにと願い、雑司ヶ谷鬼子母神でお百度参りを始めました。満願の日、疲れ果てたおくめは御拝口で居眠りをしてしまいます。すると夢の中に蝶が現れ、すすきみみずくを作って売るようにとお告げをしました。おくめがお告げ通りにみみずくを作るとたくさん売れて、母親の薬を買うことができ、元気になりました」。
そのため鬼子母神堂では、みみずくの飾り物が今もおみやげ品として並んでいます。愛らしい顔をしたみみずくの置物も、おみやげにぴったりですよ。
散策にぴったりの鬼子母神堂には、お団子が食べられる週末を狙って訪れるのもいいですね。

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