
三重県桑名市には旧東海道・桑名宿があり、さまざまな人や物資の往来で栄えた土地です。今もその歴史を物語る史跡や建物が街の中に残っています。今回紹介するのは、そんな街並みに残る古い民家を改装したお茶屋風カフェ。かつて旅人たちが体を休めた場所で、和スイーツを楽しみながらほっと一息。桑名の散策途中にぜひ訪れてほしい場所です。
旧東海道の宿場町のひとつで、目の前に揖斐川河口が広がる桑名宿。ひとつ前の宮宿からは海を経由しなければならないので、かつては多くの旅人がこの地で風待ちをしていたとか。江戸時代の旅人が体を休めたように、ゆったり過ごせる和風カフェが今回紹介する「宿場の茶屋ハジメ」です。桑名宿の船着き場跡「七里の渡し」の目の前にお店はあります。
お店には抹茶やほうじ茶などお茶を使ったメニューがいろいろありますが、まず食べてほしいのが、毎日手作りしているという出来立ての白玉だんご。ほかほかに温めて提供していて、もっちり、とろりとした食感は手作りならでは。抹茶や黒胡麻、黒蜜などソースがいろいろ選べて、プラス料金すれば小豆餡やアイスクリームを添えることもできます。
ドリンクは、抹茶やほうじ茶ラテなどがいろいろありますが、ぜひ飲んでほしいのが「スマック」という名前の炭酸飲料。こちらは桑名で長年親しまれているローカルドリンクなんだそう。乳酸菌飲料のようなさわやかな酸味で、レトロなデザインの瓶にもほっこりしますよ。
夏季には伊勢茶の抹茶やほうじ茶などお店自慢のお茶を使ったかき氷も毎年登場する「宿場の茶屋ハジメ」。実はお店の2階は民泊施設となっていて、桑名で暮らすように旅を楽しむこともできます。古い町並みに新たな魅力をとはじめたお店に立ち寄りながら、桑名の旅を楽しんでみてくださいね。