スイーツプロデューサー・磯崎 舞が、日常に寄り添うおやつから贈り物にも選びたくなる焼き菓子を紹介する連載『#焼き菓子部』。暑さが本格的になるこれからの季節、食べたくなるのは柑橘のスイーツ。レモンやオレンジなど素材を活かした爽やかさが、涼を運んできてくれますよ。今回は瀬戸内レモンを使った「maison du miel（メゾン・デュ・ミエル）」のシトロンバターサンドをご紹介します。
2020年に愛知県名古屋市中川区にオープンした「メゾン・デュ・ミエル」は、ケーキとパンとカフェの店。続々と販売店を増やし、現在は名古屋市内に4店舗を構えています。「メゾン・デュ・ミエル」のお菓子はすべて自社工房でのパティシエによる手づくり。機械に頼らず、ひとつひとつ丁寧な手仕事を通して素材の味を最大限に引き出しています。“夏でもさっぱり食べられるバターサンド”をコンセプトに作られた人気商品が、シトロンバターサンドです。
上品な光沢を放つクロコダイルのパッケージは、スイーツが入っているとは思えない高級感があります。バターサンドはアルミ箔と包み紙で二重包装されていて、丁寧な梱包もうれしいポイントです。
こってりと重いイメージのバターサンドですが、もう一つ食べたいと思えるようなさっぱりした味わいになっています。ポイントになるのが中央に潜んだ自家製の瀬戸内レモンコンフィ。皮と砂糖を入れて煮詰め、一晩寝かせて…という作業を繰り返し一週間かけて作られ、心地いいほろ苦さが全体を引き締めます。
北海道産バターを使った口どけのよいレモンバタークリームは爽やかな酸味で、サクッとしたシンプルなサブレとの一体感もお見事。あっという間にペロリと食べてしまいますよ。
夏の自分へのご褒美おやつとしてはもちろん、流行りに敏感な女性への贈り物にもどうぞ。
