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ワイン、料理、風景で瀬戸内を楽しむワイナリー「瀬戸内醸造所」

  • 2022年10月31日
  • ことりっぷ


瀬戸内海に面する広島県。その沿岸中間地点に位置する三原に、瀬戸内テロワールをコンセプトにしたワイナリーがあることをご存知でしょうか。その名も「瀬戸内醸造所」。2021年にはレストランが誕生し、ますます人気を集めています。ワイン、料理、風景、それらが奏でるマリアージュを瀬戸内でゆっくりと楽しんでみませんか。
広島空港から車で約30分、のどかな港町・三原に「瀬戸内醸造所」があります。瀬戸内海を目の前に望むロケーションも魅力のひとつで、エントランスの向こうでは、まるで絵画のような瀬戸内海の風景が訪れる人を優しく迎えてくれます。
「多くワイナリーでは理想のワインを作ることをゴールにしていますが、私たちは逆。良質な生食用ブドウの産地であるこの地の風土や伝統を守りたい。そのために、ワインを作っているのです」と話すのは、醸造家の行安稔さん。三原をはじめとする瀬戸内沿岸部は、古くから続く日本有数のブドウの産地。しかし、高齢化に伴う担い手不足や耕作放棄地問題などによって生産量も減少。そんな産地が抱える問題解決のためにスタートしたのが、瀬戸内醸造所なのです。
「瀬戸内という地域を味覚で体験する」というコンセプトを掲げた「mio」は、醸造棟の向かいに建つレストランです。片流れの大きな屋根が印象的な空間は、シンプルでモダンな雰囲気。カウンター席とテーブル席が設けられ、どの席からも瀬戸内海が見渡せる設計になっています。
こちらでいただける料理は、昼・夜ともにコースのみ。季節の前菜を盛り合わせた八寸、剪定したブドウの枝を用いた燻製焼きなど、ジャンルレスな一皿がサーブされます。なかでも注目したいのが、四季を通じて温菜で提供される瀬戸内の小魚のオーブン焼き。ガラエビ、サヨリ、小鰯などの瀬戸内ではなじみ深い小魚を、トマトやレモンといった季節野菜と一緒にオーブンで焼いたもので、軽やかなワインとのマリアージュに魅了されます。
「食事中はお腹がいっぱいになることなくワインを楽しみたい、しかしお酒を飲んだ後にはラーメンが食べたくなる」というレストラン・メニューの企画者の実感を反映させたのが、コースの最後に提供されるスペシャリテの自家製手打ち麺。伊吹島のいりこ出汁を使った醤油ベースのスープと、季節替わりのスープから選ぶことができ、岡山県産小麦を石臼で挽いた香り豊かなもちもち麺がそのおいしさを引き立ててくれます。
15時から17時にかけての時間帯は、予約なしで利用できるカフェタイムとして営業。見た目も味もスイートな「季節のパフェとお菓子のセット」、自家製の蜜をかけた「かき氷と世羅茶(せらちゃ)のセット」、グラスワイン各種、ドライフルーツなどがメニューに並びます。
また店内だけでなく、パラソルを広げた屋外のテラス席でも味わうことができるのも魅力のひとつ。大人のための優雅なカフェタイムを楽しんでくださいね。
レストランの入口に設けられたショップでは、瀬戸内醸造所が手がける全ラインナップを購入できます。補糖や補酸は行わず、ブドウの力のみで醸造した果実味あふれる軽やかな味わいが特徴で、瀬戸内の食文化に寄り添うように醸造しているといいます。
フラッグシップワインは同一産地のみで作った銘柄です。もぎたてのブドウのようなフレッシュな味わいの赤ワイン「加西ゴールデンベリーA」、芳醇な香りと海を感じる風味を活かしたスパークリングワイン「竹原キャンベル・アーリー」、まろやかな厚みと果実味の白ワイン「三原ソーヴィニヨンブラン・セミヨン」のほか、広島県産のリンゴを使ったシードルも。自分用にはもちろん、ギフトにも最適です。
ワインと料理と風景が織り成す食体験が楽しめる瀬戸内醸造所。ここでしか味わえない“おいしい”を求めて、訪れてみてはいかがでしょうか。

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