サイト内
ウェブ

和素材を洋菓子に仕立てるパティスリー「ronen」が大阪・南森町にオープン

  • 2022年5月5日
  • ことりっぷ


見た目は華やかな洋菓子なのに、食べてみると和風というサプライズ感あるケーキが並ぶパティスリー「ronen(ロネン)」。オーナーシェフの西澤拓実さんが「日本人の口に合う洋菓子を作りたい」と、和素材をいかしたスイーツをつくっています。ケーキは常時約10種、ひとつひとつは同系色でまとめながら、ショーケースの中は色とりどり。どれにするか、選ぶ時間もワクワクします。
JR大阪天満宮駅または大阪メトロ南森町駅から徒歩約5分の場所にあるパティスリー「ronen」。不思議な店名は造語で、漢字で書くと「梠然」。“梠”は雨風や日差しから守る庇(ひさし)の意味があるため、お客様がひと息つける、気軽に立ち寄れる店になりたいという想いが。“然”は他の語に足すと、そうなっている・その通りであるという意味合いがあるため、庇のような店になるという強い想いを込めているそうです。
和素材を使った洋菓子をコンセプトにしているため、内装にも和の要素を取り入れています。たとえば壁には、左官で仕上げたような漆喰風の壁紙を使用。ショーケースの下には玉石を並べ、木材を効果的に取り入れています。
和素材で作る洋菓子という店のコンセプトを体現している、代名詞的なスイーツが「禅」。シェフの西澤さんは高知県生まれで山が身近だったことから、山をイメージできるスイーツとして考案したそう。
ピスタチオのブリュレと玄米茶ソースを玄米茶のムースで包み、さらに全体をチョコレートでコーティング。表面には抹茶クッキーとピスタチオをまぶし、有馬山椒をふりかけています。食べると風味の強いピスタチオのブリュレと玄米茶のムースが口に広がり、その後に追いかけてくる玄米茶のソースが和の印象を強めています。チョコレートの甘さにより山椒の爽やかな刺激が際立っているのもポイント。ケーキの土台は、玄米とピスタチオ、ザクザク食感のチョコレートで構成されているので、食感の変化も楽しいスイーツです。
禅と人気を二分しているのが「花かざり」。梅干しといちごを混ぜ込んだアーモンド生地、いちごジャム、クレームブリュレをいちごのムースで包み、梅紫蘇のジュレと花穂紫蘇をかわいらしくトッピングしています。
斬新な素材の組み合わせは科目や色をヒントにするそうで、いちご、梅、アーモンドは同じバラ科。いちご、梅、梅紫蘇は赤系の色味なので、ビジュアルとしても統一感があります。
王道のショートケーキは、季節のフルーツが主役。春は佐賀県産の「いちごさん」という品種のいちごを使っています。いちごさんは“最もいちごらしい、いちご”を目指して作られた品種で、瑞々しい果肉とやさしい甘さが魅力です。
いちごの存在を際立たせるため、厚切りにして、なめらかなくちどけのスポンジでサンド。生クリームはフルーツの甘みを邪魔しないよう低脂肪で作り、後味がすっきりしています。
焼き菓子にも和素材を使用。加賀棒ほうじ茶×黒豆のフィナンシェ240円、黒糖といちじくのドーナッツ、酒粕と生姜のドーナッツ、バラと木いちごのドーナッツ(各220円)、発酵バターやラム酒を使った室戸塩の厚焼きクッキー240円など、好奇心がそそられるラインナップです。
「梠然」と記したシールで和テイストを演出しているクッキー類はおみやげに最適。看板スイーツである禅をイメージしたという、玄米茶味のチョコレートとナッツを合わせたチョコクランチ「禅の底」740円を禅と一緒にプレゼントすると喜ばれそうです。
お店はオフィスと住宅が混在する静かな場所にありますが、最寄りである南森町駅の駅前には日本一長いと言われる天神橋筋商店街があります。いつも行列ができているコロッケの名店やおしゃれなカフェなどもあるので、「ronen」を訪れた帰りにふらりと立ち寄っても楽しそうですよ。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 1996- 2024 Shobunsha Publications All Rights Reserved.