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大正・昭和レトロな空間で、あったかたまごサンドをほおばる幸せ 谷中「カヤバ珈琲」

  • 2021年1月6日
  • ことりっぷ


谷中にある、昭和にタイムスリップしたかのような佇まいの「カヤバ珈琲」。平成18年に谷中の人気店だった店が惜しくも閉じられたのち、有志によりリニューアルして営業を再開しています。年月を経た空間に流れる、ゆったりとした雰囲気を楽しみながら、できたてのたまごサンドやドリンクをお供にのんびりと過ごしませんか。
東京メトロ根津駅から歩いて9分。谷中霊園と東京藝術大学の中間あたりに位置する、上野桜木交差点に「カヤバ珈琲」はあります。カヤバ珈琲の建物は大正5年築の町家。昭和13年に榧場(かやば)さんが創業し、ご家族で70年近く営んでいた谷中で人気の喫茶店でした。平成18年に惜しまれつつ閉店となりましたが、街の有志により改装され、平成21年より営業を再開することとなりました。
お店の1階には、昭和の頃より使用している椅子やカウンター、建具が残されています。時を経て深みを増した窓枠や天井の梁、控えめな照明は心が休まるような空間です。
急な造りの階段をのぼって2階へ行ってみましょう。ここは榧場さんがかつて住んでいたスペースを改装しているそう。低音のきいたジャズが心地よく流れていて、窓から見える建物も風情があります。
多くの人の手が入り、こうした大正建築の雰囲気を楽しめることは貴重なことですね。
いよいよ、人気メニューのたまごサンドとご対面。こちらのたまごサンドはふっくらと厚みのある卵焼きがはさまれているタイプ。卵2個にほんの少しの塩コショウをプラスして、フライパンでしっとりと焼いてあります。
2019年5月のリニューアル以降、パンはご近所のベーカリー「VANER(ヴァーネル)」のサワードウブラッドが使われています。ひと口かじるとパリッといい音! 蒸してからトーストしているので、外側はカリっとして、中はふわふわの食感。ライ麦特有の酸味がアクセントになっていて、ディルの香るマヨネーズソースとともに卵焼きのやさしい味をひきたてています。
カヤバ珈琲の昔ながらのメニュー「ルシアン」は、コーヒーとココアを半分ずつブレンド。甘さが思いのほか控えめで、サンドイッチとの相性もよさそうです。金縁のカップとソーサーも昔ながらのもので、使い込まれていい味がでています。
「あんみつ」の寒天は、谷中の「三陽食品」の手作り寒天を使っています。しっかりと固めでコリコリとした食感もよく食べ応えあります。黒蜜もすっきりとした甘さなので、寒天やバニラアイスにたっぷりとかけてどうぞ。
カヤバ珈琲は行列ができることも多い人気店ですが、予約もできるので気軽に利用してみてはいかがでしょうか。ゆったりとした時間が流れるカヤバ珈琲で、愛され続ける空間の魅力を感じながら、のんびりと過ごしてみませんか。

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