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レディー・ガガの靴の作者と“サウナの聖地”の娘による“令和の銭湯”が富山にオープン

  • 2024年5月27日
  • コロカル
世界的アーティストと“サウナの聖地”の娘が手がけた温浴施設

富山県魚津市にある〈ホテルグランミラージュ〉の最上階に4月26日、温浴施設〈スパ・バルナージュ〉がオープンしました。

この温浴施設の壁画を手がけたのは、レディー・ガガが履いたシューズの作者として世界的に知られる、アーティストの舘鼻則孝(たてはな・のりたか)氏。

アートワークを手がけた舘鼻則孝氏

アートワークを手がけた舘鼻則孝氏。(c) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

舘鼻氏の曽祖父と祖父は、戦後間もなく富山県から上京し、新宿・歌舞伎町で銭湯〈歌舞伎湯〉を営んでいた過去があり、自身も「縁を感じた」と話すこのプロジェクトで採用したのはモザイク壁画でした。

〈歌舞伎湯〉のモザイク壁画

〈歌舞伎湯〉のモザイク壁画。(c) NORITAKA TATEHANA K.K.

〈歌舞伎湯〉の浴室全面に施されていた壮大なモザイク壁画にインスピレーションを得て完成したアートワークは、施設から実際に眺望することができる立山連峰の景色が描かれています。

立山連峰を仰ぎ見る山側の浴室には太陽が描かれた鮮やかな色彩の図を、一方で富山湾を一望できる海側の浴室には寒色を基調とした荒々しい雷雲の図を配するなど、ふたつの浴室で対照的な表現を目にすることができます。

山側の浴室「ヤマ/YAMASIDE」の壁画

山側の浴室「ヤマ/YAMASIDE」の壁画。(c) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

海側の浴室「ウミ/UMISIDE」の壁画

海側の浴室「ウミ/UMISIDE」の壁画。(c) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

さらに、注目すべきは浴室上部の吹き抜けとなっている空間の壁面に描かれた霊峰立山の景色です。

古くから、登ると極楽往生が叶うとされた霊峰立山の立山信仰。舘鼻氏が同作を手がけるうえで、この文化的背景は重要な要素となっていたと言います。

浴室上部の壁面に描かれた太陽の図

浴室上部の壁面に描かれた太陽の図。(c) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

もう一方に描かれた雷の図

もう一方に描かれた雷の図。(c) NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

「神々しい太陽」と「猛然たる雷」が対峙するように配された2面は、まさに立山信仰における『立山曼荼羅』と呼ばれる掛け軸式の絵画に描かれた世界観にも見立てることができるでしょう。

そして、こだわりのサウナは、サウナの聖地と言われる〈サウナしきじ〉の娘である笹野美紀恵氏がプロデュースを手がけています。

日差しもたっぷり入る明るい室内の「絶景サウナ」。

日差しもたっぷり入る明るい室内の「絶景サウナ」。

明かりを抑えた室内の「瞑想サウナ」。

明かりを抑えた室内の「瞑想サウナ」。

山と海の絶景を堪能する「絶景サウナ」と、空間に没入できる「瞑想サウナ」の2種類があり、それぞれ異なる温度と雰囲気、そして天井からのオートロウリュウが楽しめます。

また、水風呂は北アルプス立山の伏流水を100%使用した“飲める水”というこだわりよう。

地上約40メートルの高さで外気浴をすれば、きっと満足いく整い体験ができるはずです。

information

スパ・バルナージュ 

住所:富山県魚津市吉島1-1-20(ホテルグランミラージュ9F)

Tel:0765-24-4411

料金(タオルセット・フリードリンク付):【平日】大人(中学生以上)2500円、小人(4歳以上)1200円、【土・日・祝】大人2800円、小人1400円 ※宿泊客は宿泊料金に含まれているため別途支払い不要

Web:公式ホームページ

※宿泊客以外の利用は要事前予約

*価格はすべて税込です。

writer profile

Mae Kakizaki

柿崎真英

かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。

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