最新インナーケアで美を底上げ!今注目の「発酵性食物繊維」の可能性

  • 2025年5月23日
  • 美容最新ニュース

東京・六本木ヒルズで5月14日、一般社団法人発酵性食物繊維普及プロジェクト主催のメディア向け勉強会「最新インナーケアで"美を底上げ"今注目の発酵性食物繊維のチカラ」が開催。

講師を務めた山﨑まいこ先生(まいこホリスティックスキンクリニック院長)が語った、美しさを内側から育む「インナーケア」の重要性と、その鍵を握る「発酵性食物繊維」の働きについてご紹介する。

肌トラブルの裏に潜む「腸内炎症」
「皮膚科・美容皮膚科の診療では、ニキビや毛穴の開き、シミ、シワ、たるみなど、様々な肌の悩みに対応しています。しかし、これらの美容的な悩みの多くは、実は腸内環境の乱れと深く関わっているのです」と語る、山﨑先生。先生によれば、肌荒れや老化現象の背景には、体内での炎症、特に腸内での炎症があるという。

「便秘もなく、お腹も下してないから私の腸は大丈夫」と考える人は多いが、明確な不調がなくても腸に炎症が起きていることは珍しくなく、その症状が肌の問題として現れることがあるとのことだ。

新たな腸活の鍵は「発酵性食物繊維」
腸活として「良い菌を取り入れる」ことは広く認知されているが、山﨑先生が提唱するのはさらに一歩進んだ考え方。

「良い菌をただ摂取するだけでなく、その菌をうまく働かせるためにはどうすればいいのか。それが『発酵性食物繊維』に注目する理由です」発酵性食物繊維とは、腸内細菌が利用して有用な物質を作り出す材料となる食物繊維のこと。

これまでは「水溶性」と「不溶性」に分類されていた食物繊維だが、その中でも特に腸内細菌に活用されやすいものが、発酵性食物繊維だという。

驚きのビフォーアフター実験結果
講演では、30〜40代の肌と腸内環境に悩みを持つ被験者を対象とした、発酵性食物繊維摂取による最新研究結果が公開された。

被験者は1日約12gの発酵性食物繊維を6週間摂取。
その結果、シワの数の減少、肌のキメの改善、毛穴の縮小といった客観的な変化が画像解析により確認されたのだ。「最大でマイナス7歳の年齢変化を感じさせる結果となりました。スキンケアや美容医療でも、6週間でこれほどの変化が出ることはなかなかありません」と、山﨑先生も驚きを隠せない様子を見せた。

変化のメカニズムとしては、発酵性食物繊維を摂取することで腸内細菌が短鎖脂肪酸を生成。
これにより肌の水分蒸散量が減少し、乾燥や炎症が抑えられたと考えられるという。

日常に取り入れるための実践法
山﨑先生は、日常的に発酵性食物繊維を摂るコツとして「プラス3g」を提案。

「普段の食事に発酵性食物繊維をプラス3gするだけでも効果が期待できます」と話す。発酵性食物繊維を多く含む食材としては、いわゆる「緑のサラダ」よりも、穀物類、芋類、豆類、リンゴなどの果物が挙げられた。

「美容に良いイメージでサラダを食べている方も多いですが、『茶色いもの』を意識して摂ることが大切です」と指摘する。

また、忙しい日常でも継続するために、週末に食材を小分けにして冷凍保存しておくなど具体的な工夫も紹介。
「昆布やわかめなどの海藻類も、手軽に取り入れられる発酵性食物繊維の供給源です」とアドバイスをした。

発酵性食物繊維メニューを体験
セミナー後半では、参加者に「発酵性食物繊維入りインナーケアメニュー」が提供された。メニューは、発酵性食物繊維が豊富なごぼうや人参、じゃがいもなどを使った「お腹すっきり和風ポトフ」、アボカドとバナナを使った「アボカドバナナボウル」、発酵性食物繊維入りワッフルとルイボスティーという構成で、日常に取り入れやすい実践例として紹介された。

肌の美しさだけでなく、腸内環境の改善、そしてメンタル面にも良い影響をもたらすという発酵性食物繊維。
ぜひ日々の食事に取り入れてみてはいかがだろうか。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) Estyle, Inc. All Rights Reserved.