新幹線の座席については、「倒しすぎ」「許可なく倒すのは失礼」などとよく話題になる。もし、前の人が座席をガッツリ倒してきたら?20万いいねを集めた、一歩も引かない座席の使い方を描いた「新幹線」を紹介する。本作は、X(元Twitter)などのSNSで4コマを投稿している、モノモース(@mono_moosu)さんの作品。今回は、4コマを描くきっかけや反響についてインタビューした。
■SNS時代の漫画はシンプルにわかりやすく、読み手のことを考えて
作者のモノモースさんが漫画を描き始めたきっかけについて「もともと漫画を描くのは好きだったのですが、描く時間があまりなく、SNSでほかの方が投稿しているのを見て、4コマなら続けられそうと思って始めたのがきっかけです」と答えてくれた。これまでに反響が大きかった作品は、2020年の「心を動かす言葉」だそうだ。「アイデア次第でおもしろいと思ってもらえるんだと、その後のモチベーションにつながった作品でもあります」と、現在のスタイルの原点について語ってくれた。
漫画を描く上で気をつけていることは「SNSでは1つの投稿に対する閲覧時間は一瞬なので、なるべくシンプルでわかりやすいものを描くようにしています。セリフは少なく、絵だけで見せるようにしたりと、読み手のことを考えて作っています。あとは悪気のないネタでも、読む人によっては傷ついてしまう場合もあるので、自分の見当違いがないかなど、情報を調べることが多いですね」と、発表の場がSNSであるということを強く意識しているそうだ。
また、XのほかにYouTubeやニコニコ動画などでも漫画を投稿されているモノモースさん。「ニコニコだとコメントが付きやすかったり、Xだとトレンドのネタを取り入れると伸びやすかったりと、SNSごとの特色はかなりありますね。逆に伸びたネタでも、ほかのSNSに投稿してみるとそれほど伸びなかったりもするので、どういう漫画を投稿すれば伸びるのかは、正直わからないことが多いです」と語る。SNSによって異なる反響についての視点も興味深い。
取材協力:モノモース(@mono_moosu)