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【ネコ漫画】「亡き母の面影をネコに重ねて涙を流す」喪失を分かち合う感動の物語に共感続々【作者に訊く】

  • 2024年9月19日
  • Walkerplus

WEB上の個人制作漫画には、プロの漫画家が手掛けたものも数多く存在する。「ポンコツお嬢様と陰キャ世話係」を連載中の漫画家の野愛におし(@nioshi_noai)さんがのオリジナル作品「猫神オカンはお世話したい」もそうした漫画の1つだ。人と猫、種は違えどお互いの喪失を癒やす光景に胸が突き動かされる短編だ。そんな同作の制作背景を、作者の野愛におしさんに取材した。



■喪失を抱えた二人が見つけた希望の光

この短編は、母を失った少年ノボルと、巨猫の「オカン」との心温まる交流を描いている。物語は母の墓参りをするノボルが、巨大な猫に追いかけられる場面から始まる。彼は一瞬死を覚悟するが、猫は彼を優しく捕まえ、まるで親が子を守るかのように毛づくろいをして世話をする。その様子を見たノボルは、「デッカイ猫のオカンだ!」と感動し、亡き母の面影を猫に重ねて涙を流す。実はこの巨猫も自らの子供を失っており、二人はそれぞれの喪失を分かち合う存在となる。

猫のオカンが見せる威圧感とは対照的な優しい表情や仕草が、この物語の大きな魅力だ。作者の野愛におしさんは、キャラクターのデザインにこだわりを持ち、特にリアルな感情表現に力を入れた。猫のしぐさ一つ一つに生命感を持たせ、フワフワした毛の質感や威圧的な体格が、現実のように感じられるよう描かれている。特に、額の模様や耳の毛のデザインは、他にない個性を持たせるための工夫であり、母性を感じさせる要素として物語の中で重要な役割を果たしている。
言葉のないシーンで感情を表現することに挑戦したという野愛さんの作風は、この物語に深みを与え、読者に強い印象を残している。

本作は、喪失と再生の物語であり、ノボルと猫が心を通わせる姿は、孤独を抱える読者に寄り添うような温かさを持っている。


取材協力:野愛におし(@nioshi_noai)

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