アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さん。当時の実体験をベースに描いた“接客業あるある”漫画「女社会の知られざる闇。」が話題を呼んでいる。ゆき蔵さんの会社の人事部は「人件費は最大の経費=経費は最大限カット」がモットー。ゆえに、店舗にはいつも「トンデモ派遣さん」がやってくるのだが、今回の派遣さんはこれまでと比にならないほどの問題児だった!!
ゆき蔵さんが勤務していた店舗はデパートに入っており、20~40代女性を対象としたアパレルブランドだった。そこに派遣されてきた彼女は、ものすごく強烈な体臭の持ち主だった。彼女の名前は、北内さん(仮名)。彼女から漂ってくる匂いは、体質から来るものではなく、週単位でお風呂に入っていない人のソレで、加えてタバコの匂いも入り交じり…スタッフたちは絶句!せっかく来店したお客様もその匂いに気づき、店舗から去って行くのだった。
注意しづらいデリケートな問題だが、意を決して「お風呂は入っている?」と聞くと、「実はシャワーが故障中でー…」という返事。そして指折り数えたあとに「3カ月前からです」と答えた。なんと北内さんは3カ月もシャワーを浴びない生活を続けていた。にも関わらず「でも私、体臭薄いんで特に問題はないです」と言い放つ始末…。北内さんのことについてゆき蔵さんに話を聞いてみた。
――北内さんの年齢はどれくらいだったのでしょうか?
30代前半だったと思います。
――デパートのほかの店舗の店員さんたちの反応はいかがでしたか?
匂いの問題は近寄らないと分からないので、他店舗の店員さんからの反応は特にありませんでした。ただ北内さんの奇行のほうが目立っていて…。勤務中にスマホをいじっている姿をみた百貨店の係長は血相変えてました(笑)。
――ゆき蔵さんが注意すると「ほんと、そーいう考え方って“THE日本人”ですよねw」と驚きの返しが飛んできました。そのときの心境は?
「この人は自分の非を認めたら◯ぬのかな?」と思っていました。そのくらい何を注意しても非を認めなかったので…。
作中では、北内さんは自分のことを「私って意外と潔癖なんです」とのたまう。お風呂にも入らない、タバコの匂いのケアもしない、地べたに直に座り込む…そんな人のどんなところが“潔癖”だというのか!?北内さんの言い分をぜひご覧あれ。
ゆき蔵さんのブログ「ゆき蔵さんぽ。」には、ほかにも実話をベースに描いたエピソード漫画が満載。ほかのスタッフが遭遇したストーカー客や迷惑客、クレーム客のエピソードを実際にあった話を元に描いているのでとても興味深い。毎日20時30分、多いときは1日に2回(12時、20時30分)更新しているので、ぜひ読んでみて!
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)